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カダクランでアグロフォレストリー事業開始 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  カダクランでアグロフォレストリー事業開始
マウンテン州バーリグ郡カダクラン地区に行ってきました。バーリグ郡を訪ねるのは5月以来です。マウンテン州の州都ボントクから、さらに5時間余の山の奥深く入ったこの地に、道路が通ったのは90年代の初め。まだ最近のことです。携帯電話の電波もまだ来ておらず、人々の暮らしは昔ながら。。。。といいたいところですが、こんな山奥にも森林破壊の波は押し寄せていて、ボントクからの道路沿いには無残な乾季の森林火災の後が残っていました。
 

 

 
 


 

          ↑こうやって窓際に携帯電話をおいておくと、
           たまに何の具合か電波がやってきて、
           何時間も前に送ったTEXTメッセージ(SMS)が
           届いたりします。

 カダクランをこよなく愛する農民の一人、アシュレイ・ラマトンさんは、美しい森に覆われたカダクランの自然環境を壊してはいけないと、周囲の農民の人たちに訴え続けてきました。そのためにどんな方法があるのか学ぶために、ラ・トリニダードで行われているサステナブル農業技術セミナーなどにも足げく参加し、地元にあるものを有効に利用した有機農法、循環型のティラピア(魚の名前です)の養殖、養鶏、養豚などを学び、少しずつ自分の土地で実践してきました。
 

 

      ↑3年前に植えたというコーヒーも実をつけていました。

 

      ↑鶏糞もティラピアのえさに。

 そして、現金収入を得るために森林を焼き払って化学肥料と農薬を大量に使う商業的野菜栽培に移行せずに、アグロフォレストリーによって森を守りながら暮らしを向上させようと、Mount Amuyao Agro-Forest Development and Water Management System(アムヤオ山・アグロフォレストリー開発と水管理システム)というNGOを地元の農家の人たちと立ち上げました。しかし、資金はゼロ、農業省に頼んでもこんな遠方までわざわざアグロフォレストリーの指導に来てくれることはなく、自分の土地をモデル農場として実践して見せているのに、村の人はご近所のアシュレイさんの言うことには余り耳をかしてくれず、コーディリエラ各地でアグロフォレストリー事業を行っているコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)にサポートの依頼が来たというわけです。
 「外から専門の人が来て教えてくれたら、きっと村の人たちもわかってくれます。村の人は自然や森があまりに身近にあってその価値に気づかないのです。“お金がない。暮らしが苦しい”と政治家のところに嘆願しに行っても無駄です。みんな気づいていないんです。お金を稼ぐための種は、みんなの土地、みんなの家の裏庭・裏山にあるのに。ちょっと知識を得て、工夫し、身体を動かして働けばいいだけです」

 

     ↑これが、アシュレイ・ラマトンさん。
      アシュレイさんの苗畑では6万本の苗木が育てられていました。

 

     ↑元バーリグの市長(水色のシャツ)も、この事業に参加します。

 アシュレイさんは、カダクラン出身ですが、お隣のパラセレス郡で14年間、牧場管理人としてまじめに働き、少しずつためたお金で、土地を買い農業をしていました。パラセレス郡はコーディリエラ地方でもっとも政治的に危険な地域といわれ、アシュレイさんも弟が殺され、パラセレスの土地を処分してカダクランに戻って来ることにしたそうです。1997年のことです。まず、500平方メートルの小さな傾斜の荒地を購入。何にも生えていなかった土地に木を植えました。
 まじめで働き者のアシュレイさんは、わずかな収穫物による少しの収入であっても節約を重ねて、少しずつ土地を買い足し、農地を広げてきました。今ではアシュレイさんの土地は、野菜畑、田んぼに豊かな実りがあり、ティラピア、豚、鶏が健康的に育ち、さまざまなフルーツの木が年間を通して実をつける楽園となっています。13年たった今、アシュレイさんが最初に植えた木は育ち、心地よい木陰を作っています。
 


 「でも、ここまでにするのは本当にたいへんだったのです」
 「パラセレスから移ってきた当初のことを思い出すと今も涙が出そうになります」と
 本当に涙ぐんでいました。
弟さんが殺されてしまったり、新しいことを始めて何とかうまく行っても、 周囲の人にやっていることを理解してもらえず、 やっかまれたり、、、、 口にはいえない苦労の日々が伺いしれました。

 


 「カダクランのすでに森林破壊がすすんでしまった地域に、アグロフォレストリーで林業樹種とコーヒーなどの換金樹種を植えて、緑を取り戻し、森林破壊をくい止めたい」
というのが、NGO「アムヤオ山・森林農法開発と水システム」のCGNへの要望でした。CGNは日本のパートナーであるキープ協会(山梨県)と相談し、ルソン島北部の大穀倉地域の水源であるこの地区の水源涵養のために、カダクランにおける環境保全と緑化事業がたいへん重要であると判断しました。キープ協会が(社)国土緑化推進機・緑の募金公募事業に助成を申請し、採択となりました。

 この日は、カダクラン地区の村の人を集めての最初の講習会です。
「苗畑の作り方と管理のしかた」
「コーヒーの種類と育て方」
について、専門家が指導を行いました。
 参加者は45名。遠くの村から、2時間も歩いてきてくれた人もいました。たくさんの質問も飛び交い、とても活気のあるセミナーとなりました。
 

     ↑当事業担当のジュニファーが質問に答えています。

 この事業では、カダクラン地区に4箇所の苗畑の造成、カリエンドラ、アルノス、アラビカ・コーヒーを混栽した30ヘクタールのアグロフォレストリー・システムを取り入れた植林を行います。 12月には、日本からボランティアの方たちも訪れ、一緒に植林事業を行う予定です。

 

          ↑アシュレイさんが、どのくらいカダクランの緑化に本気かというと、
          CGNに技術指導のサポートを依頼する一方で、
          自腹でセミナーのためのミニホールを作ってしまいました。
          「村には事業に関心のある人が集う場所もないのに、
          指導に来てくれっていうのは失礼かと思って」。
          木造りのとても心地よい空間です。

 
 
       ↑カダクランの遠景。棚田は田植えの前で水が張られていました。

 


 


  Homepage: http://www.ph-inside.com
Updated: 2010/11/18

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