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HANA ICHIMONMEマニラ公演-アジアで日本人が戦争の悲惨を伝えようとすること - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  HANA ICHIMONMEマニラ公演-アジアで日本人が戦争の悲惨を伝えようとすること

 

 コーディリエラ・・グリーン・ネットワーク(CGN)は、2010年度の環境教育プログラムに向けて準備を開始しています。1月に開催した「第3回コーディリエラ・ユース・エコサミットCordillera Youth Eco Summit」のために行った山岳地方の村の環境問題テーマとした演劇プロジェクトを、来年度は少し形を変え、より多くの山岳民族の方たちに観てもらい、環境に対する関心を高めてもらいたいという発展型環境演劇プロジェクトです。
 現在、環境演劇ワークショップのファシリテーターの人選、環境セミナーのテーマの選定、参加者の募集、脚本のベースにできる民話の収集、ワークショップ会場の手配、そして、5月末に予定している山岳民族の村でのエコ・シアターキャラバン実施に向けて、地方政府への協賛のお願いや、会場のチェックなどにスタッフが動き始めています。

 演劇をツールとして「環境問題」を伝えるためには、舞台をどう演出していくかがとても大切です。前回のエコ・サミットでは、日本人舞台演出家の吉田智久さんが全面協力してくださり、第1回&第2回に比べれば、確実にレベルアップしたものの、ほとんど劇団というものの存在しないバギオ。CGNのスタッフが見たり触れたりしたことのあるのは民族舞踏ショーどまり! だれもまともに現代演劇を見たことがなく、吉田さんが指導してくださっていることが「いまいちよくわかっていないんじゃないかしら・・・」との懸念もありました。そういう私も、自主制作映画やラジオ&テレビ番組の制作には関わったことがあるものの、演劇の制作現場には参加したことがなく、役不足。とにかく、本番では吉田さんが一人10役ぐらいをこなすことになり、スタッフ一同、深く頭を垂れるしかありませんでした。

 吉田さんが日本に一時帰国した後、CGN環境教育チームも「まずは、人の芝居を観て学べ」というわけで、Sinag Arts Foundation代表の舞台照明家・松本SHOKO直みさんのお誘いを受け、マニラのPETA(Philippines Educational Theater Assosiation=フィリピン教育演劇協会)の劇場で行われた「HANA ICHIMONME=花いちもんめ」公演に行ってきました。この公演は、福岡とフィリピンの演劇人の交流と育成を目的としたプログラムのひとつだということで、公演そのものはもちろん、演劇を通した国際交流のあり方、そして昨年環境演劇ワークショップをファシリテイトしていただいたPETAの劇場を見たいという目的もありました。

 


 演目の「HANA ICHIMONME=花いちもんめ」(宮本研作)がどんなお話なのか、まるで基礎知識のないまま行ったのですが、中国残留孤児問題の裏にある、戦時中の中国における子供の売買をテーマにしたたいへん重い作品でした。

 第二次大戦の激戦地だったバギオ&山岳地方をベースに活動する私は、山岳民の方から大戦中の日本兵の残虐行為から日本兵とのラブロマンスまで、さまざまな話を聞く機会に恵まれてきました。また、慰霊にいらっしゃる大戦で家族を亡くした遺族の方、大戦を生き残って戦後をさまざまな思いを胸に日本で生きて来た兵士の方と話す機会もたびたびありました。それゆえ、 「花いちもんめ」は、戦いの裏にある知られざる戦争の悲惨を伝える話としてたいへん心に残りました。実際に銃を持たなかった女性や子供たちも、戦争がゆえに、人間としてのモラルを超えた行為にいたらずを得なかったこと、それを胸に秘めて戦後を生きてきたふつうの人たちがどれほど多くいたかということ・・・・
 いま、そういう方の多くが人に言えずに来た思いを秘めたままこの世を去りつつあり、二度と戦争を繰り返さないために伝えていかねばならないことがたくさんあるのではないかと感じています。

 演出の山田恵理香さん(福岡の劇団GIGAの主宰者だそうです)と公演後少しお話させていただきましたが、「花いちもんめ」は、彼女が演出してきたいままでの作品とは、ずいぶん毛色の違う作品だそうです。山田さんの年齢ではなんとかテレビのニュースで盛んに報道されていた「中国残留孤児の親探し」が記憶の片隅に残っているものの、若い人はまったく知らないとのこと。
「演劇には忘れ去られようとしている忘れてはいけない情報を伝えるという役割もあるのではとはじめて感じました」とお話しされていました。
 そして、アジアの国でアジアと日本の間の戦争をテーマにした公演を行うことの不安についても。
 被害者であったアジアの人々が「どんな受け取り方をするか」。それは日本にいては想像もつかないことでしょう。限られた情報しか教育の中で与えられてきていない日本人には、アジアと日本との戦争をテーマにした作品のアジアでの公演の反応はおそろしくもあると思います。こちらに住んでいる私でさえ、戦後60年間、日本に対する恨みを募らせてきた人に会い、恐怖に身を凝らせたこともあります。
 それでも、観客であるフィリピン人の反応を慮りながら、この作品をフィリピンでの公演の演目に選んだ福岡演劇チームの、過去を振り返りながら、それを踏まえて新しい関係を構築したいという「意思」に拍手をおくりたいと思います。
 演じた女優さんたちも、はじめは戦争に対する知識や関心がそんなになかったのに、稽古を重ねていくうちに「戦争はぜったいあかん!」となったそうです。

 山田さん演出の「花いちもんめ」は、もともと一人芝居だったのを、3人の女優による芝居に書き換え、字幕ではなく、女優が要所要所、ボイスオーバーのようなかたちで、英語でせりふを加えるという形でした。英語、日本語両方耳に入ってしまう私には混乱してしまうところがありましたが、いっしょに行ったCGNフィリピン人スタッフは涙していましたから、日本語のわからない人もちゃんと舞台に集中させることのできるいい演出だったのだと思います。

 CGN、あるいは反町個人としてとしては、2007年の在インドネシアの現代美術家・廣田緑の個展「Back of Affection」と、昨年のバギオ市制100周年のJUN AMNTO&レイ・バキリンの即興パフォーマンス公演「Remains」(演出:吉田智久)のプロデュースにおいて、第二次世界大戦の記憶がテーマとなっていました。日本人としてのアイデンティティを確認しながら、ここバギオにおいて芸術プロデュースをしていくときには、大戦の話が関わってくることは否めません。今後のこの地における活動のあり方を考えたときにも、いろいろ勉強になる公演でした。

 ちょうど、やはり大戦を含むバギオにおける日本人の歴史をテーマとした、在バギオの北ルソン日本人会(JANL)制作の演劇作品「ケノン-世界平和と調和への道」のDVDが出来上がり、バギオや大阪での上映日程が決まったという連絡がありました。 この作品は、昨年9月ののバギオ市制100周年のために制作され、バギオ市コンベンションセンターで上演されたものです。日比の俳優が共演。原案&脚本はマウンテン州出身の演劇家、ベントゥーラ・ビトット氏、演出は吉田智久さんが手がけています。舞台を見逃した方は、ぜひ足を運んでください。制作&バギオで公演にはCGNも少し協力しています。

 日程など詳細はJANLのブログで。
  Homepage: http://www.ph-inside.com
Updated: 2010/03/15

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