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セブから消えるマリオット・ホテル - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブから消えるマリオット・ホテル
 

セブに名前の通った世界的なホテルは案外と少なく、隣の国際空港があるマクタン島にはシャングリラがあり、数年で撤退したヒルトンぐらいしかなかった。セブ市内にはラディソンやかつてのセブ・プラザを買収したマルコポーロと一流ぶってはいるが一流には届かない。


【総客室数301室】

 その中で名前を聞いただけで分かるホテルに『セブ・マリオット』があり、このホテルが2017
年12
月末を持って営業が終わる。セブ・マリオットの経営内容は分からないが、元々、このホテル棟は元ゴルフ場を再開発したスペイン系の大財閥『アヤラ』の所有物件で、マリオットと交わした賃貸契約の期限20年が2017年一杯で切れるための措置になる。

 つまり、このセブ・マリオットはマリオット自前の建物ではなく、そういえば数年前から建物の屋根や外装がみすぼらしくなり、どうして補修しないのかと訝っていたが、マリオットは契約の再延長をしないことを早くから決めていたために、建物に手を入れなかったと得心した。

 マリオットがフィリピンのマニラ首都圏に次ぐ大きな経済地域であり、ホテル需要の高いセブから手を引くのはそれなりに理由はあるのだろうが、今のところ、セブ市内に代替の新マリオットを建設するという話は聞かない。

 マリオットについて触れると、ホテル所有数は5500余、客室数は110万室と世界最大のホテル企業で、その傘下にはマリオットを冠したホテル以外にリッツなど名の知れた高級ホテルが多い。

 セブ・マリオットはその中でも標準レベルのホテルで、マリオットの前にJWが冠されると最高級になる。セブにマリオットの最高級レベルのホテルがあっても良いようだが、昨年、マリオットはスターウッド・グループを買収し、その傘下にシェラトンやウェスティンといった高級ホテルを収めた。

 このシェラトンはマクタン島のリゾート地域に建設中で、セブ市内のマリオット撤退と関係があるのかどうかは分からない。さて、マリオットへの能書きはそのくらいにして、12月8日から2泊3日の予定でセブ・マリオットへ宿泊した。

 ちなみにこの12月8日という日は旧日本海軍の真珠湾攻撃で知られるが、同日フィリピン北端のバタネス諸島のバスコへ旧日本軍が上陸している。また、カトリックにとってはマリアにゆかりのある日で、マリアを祀る教会では祈念のミサが行われる。

 このセブ・マリオットを含めるとマリオット系列のホテルに泊まったのは3度目で、ヴェトナム・ホーチミンでルネッサンスに、中米ホンジュラスの首都テグシガルパのマリオットでこの時はエグゼクティブの部屋に泊まったが専用のレストランで朝食を摂ったのが印象的であったが、値段はそれほどでもなかった。

 今回セブからマリオット・ブランドが消えることを惜しんでではなく、日本などから知人がセブに来たらマリオットを優待価格で利用出来るように我が家は有料の会員となっていた。

 その中に、無料宿泊券がまだ残っていたが、今年来た知人はマリオットに興味を示さず、その無料券が浮いてしまい、マリオットの営業が終わるということで急遽泊まることにした。2泊目以降は有料だが、かなり割り引かれるので連泊した。

 セブ・マリオットはモール内の一角にあって、モールを利用するには便利だが、金太郎飴のようなモールへ今更行っても仕方がないし、ともかく今までホテルのレストランや会議室の利用はあったが、部屋へ行くのは初めてでどういうインテリアか興味は高まった。

 セブ・マリオットは割合高級なホテルに入るが客層はくだけた服装と雰囲気の客が多く、これはフィリピン全般に共通するようだ。エレベーターでは鍵になるカードを差し込んで行く先の階のボタンを押すようになっていて、面校臭いがこれは外部からの訪問者を遮るには悪くない。

 フィリピンは買春目的で来る客も多く、昔から高級ホテルでは外部からこの手の人間をいかに監視するか頭を絞っていて、一番多かったのは各階に見張りを置いて出入りを監視していた。今はどうか知らないが、1人宿泊でこの手の女性を連れ込んだ時、翌日の請求書には2人分が載っていたなどの話が数多く残る。

 さて、写真は両脇に部屋を控える廊下の様子で幅が狭く、カーペットは斬新な模様だが色合いは汚れを目立たなくさせるような感じもする。部屋掃除の機材を乗せたカートが無造作に2台も置かれているが目障りで、これはマリオット流なのか知らないが、高級なホテルほどこの手の作業はお客に見せないようにしているのがほとんどである。

 部屋の方だが、入り口の鍵がカード式は分かるが、室内照明が今では普通になったカード差し込みで管理するのではなく、この点は旧式で、道理でマリオットの夜間時に窓から明かりが煌煌と見え、稼働率が凄いなと見えたのはこのせいかと分かった。

 しかしホテルの客など室内の電気などいちいち消して出るのは少なく、点けっぱなしだろうから電気代の高いフィリピンではその無駄に浪費している電気代だけでも何百万円にもなるのではないか。カード式に改造しなかったのも契約切れと関係があったのであろうか。

 部屋は特に特徴あるとはいえないが、泊まった部屋は4階で、真下はホテルのゴミを出したりする裏方の実働スペースが丸見えで良くないといえば良くないが、セブ・マリオットの建物自体が貧相な11階建てで、周囲の20階を超すビルに囲まれて、このホテルで眺望云々をいう方が無い物ねだりかもしれない。

 ホテルの調度品はさすがに値段だけあって、アイロン、ドライヤーがあり、特に目を引いたのが液晶テレビで、40インチ以上はある画面で、今まで過去に泊まったホテルの中では最大級だが、テレビを観るためにホテルへ泊まるわけでもなく不必要に大きい画面はホテル室内では疲れる。

 ホテルの出来を左右するバス・トイレだが広さはまあまあでバス・タブ付きの浴室は強い圧力の適度なお湯が出て満足だが、しっかり締めてもポタポタ出るのはやはり設備にガタがきているせいか。

 トイレは家庭用と変わらずいかにも古臭く、この手のホテルなら温水の出る便座仕様というのは普通の時代。ただし、いわゆるアメニティーはかなり豊富な種類と良いものが置いてあって、特に気に入ったのは靴磨き用の布で、家に持ち帰った。

 1泊目は朝食が付いていて、翌朝ゆっくりレストランへ行くが、このレストラン何度か夕食のバイキングを利用しているが、値段ほどの内容でもなく満足しないし、だいたい食べ放題でガツガツ食べる年齢でもないから、この手の朝食付きホテルは少しも嬉しくない。

 小生自身は朝食というものは摂らない習慣を何十年も続けていて、朝を食べないのは身体が悪いわけではなく、単に習慣でしかない。それでも朝はコーヒーと牛乳、ヨーグルト、果物を少々口にしているが、隣に座ったアメリカ人など皿に山盛りで、朝からよく食べるなと思ったが他の客も似たようなもので小生のように、この機会とばかりに食べないのは病人に見られそうだ。

 セブ・マリオットから自宅まで20分くらいで帰れるが、車を駐車場に置いてモール内をブラブラして、とあるラーメン屋へ入るが、小生は同じソバでも蕎麦の方しか食べず、冷やし中華があればと思ったがこの店にはなかった。

 この店に入って驚いたのは若いフィリピン人客が多く、フィリピンはラーメン・ブームといわれるのが頷ける。ただし、出てきたラーメン、量が日本の半分くらいしかなく、値段は日本並みだからボッテいると思った。

 こんな高いラーメンを食べるようになった今のフィリピンは喜んでいいだろうが、1日の最低賃金はラーメン2杯分という事実を思うと、やはりおかしく、ラーメンどころではない貧困層、最貧困層が今だ多いのがフィリピンである。

 モールの映画館で『オリエント急行殺人事件』を上映していて観るが、1974年に封切られた前作の方が出来は良く、今回の2017年版は少々劣る。前作のポアロ役のアルバート・フィニーははまり役だし出演者も主役を張れる出演者ばかりで、リチャード・ウィドマークローレン・バコールショーン・コネリーイングリッド・バーグマンアンソニー・パーキンスマーティン・バルサムヴァネッサ・レッドグレイヴと豪華。

 と、2泊3日の束の間のホテル生活を送ったが、自宅に帰ったらやはり疲れた。セブ・マリオットの撤退後だが、持ち主のアヤラが展開するホテル・グループが名前を変えて営業するそうだが、同じ名前で近くにホテルを建築中で重なってしまうから、どこか他のホテル・グループと話を進めているのではないかと思うが定かではない。

  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2017/12/15 (金)

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