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気に食わない2017年の5人 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  気に食わない2017年の5人
 

 『気に食わない』というのは個人的に気に障るとか、何となく嫌という心の中の動きでその基準はかなり曖昧だが、それゆえ管理・監視社会真っただ中では、最も人間らしいものと思うが、そう難しく考えず標題の『気に食わない2017年の5人』を書き綴ることにする。


 5人となったのは他にもあるだろうが、考えずにたちどころに思い浮かべた顔と名前がちょうど5人であったのでそうしたし、数を区切らないとこの世界には気に食わない人間は無数出てきて際限なくなる。

 1番目はアメリカの『トランプ』。タイム誌の今年の顔として表紙を飾る話も流れ、世界の話題をさらっているというより呆れられている大統領だが、小生がアメリカの歴代大統領を報道などを通じて知っているのは、34代目のアイゼンハワー(在任1953年~1961年)からで、その後、トランプまでアイゼンハワーを含めて12人の大統領が生まれている。

 トランプはその中で最低の人物といって良く、ニクソンやブッシュ親子も酷かったが群を抜いて酷い。こういう人物を選んだアメリカの選挙民も選挙民だが、対抗馬が絶対当選すると見られていた手垢の付き過ぎたクリントンであったから、トランプは当選できたのでトランプはクリントンに感謝して良いだろう。

 トランプの特徴は正攻法で行ったらかなわないから博打でいえば逆張り戦法で、それが一定の力を維持できているのも強固な愚民に近い支持者のみを対象にしていれば良いと見切ったからで、他は雑音として相手にしない戦略が功を奏しているのであろう。

 そういう意味ではトランプは実業家というより根っからの博打打ちといって良く、政治的には馬鹿としか見えない身内で政府中枢を固め、能力或る人材が流出するなど、これはヤクザの一家と似通っている。

 2番目は北朝鮮の『金正恩』。トランプと核やミサイルを巡って舌戦を繰り広げているが、双方のやり取りは幼稚園の喧嘩と変わらないレベルで、言ってる方も聞いている方も恥ずかしくないのかと思う内容に終始している。

 正恩の恐怖政治の源は良く分からないが、『売家と唐様で書く三代目』の川柳があるように、正恩は北朝鮮に君臨する金王朝の三代目で、社会主義国を標榜する国で世襲というのもおかしなものだが、権力者というのは体制、名目に関係なく身内でやりたいのはトランプを見ても然り。

 北朝鮮を国家として見ているから不思議になるが、あそこは中世の封建時代の領主がいまだに治めている地域と思えば北朝鮮の人民の崇拝ぶりは分かり、あの異常性は異常でも何でもなくなる。

 そういう意味では中国はさすがに4000年の政治抗争歴を持つ国で、北朝鮮など田舎の領主が治めている場所としか見ていて属国にもならない地域で、本当は相手にしたくなく、制裁に腰が入らないのも当然である。

 北朝鮮は世界から爪弾きされていると日本人は思うが、実は外交関係を結んでいる国は160ヶ国以上あって、日本のように外交関係を持たない国は少数派で20数ヶ国しかなく、これという国では日本とアメリカくらいである。

 小生がかつてアフリカで仕事をしていた時、北朝鮮から派遣された目つきの鋭い連中を首都で多く見たが、そういう昔から北朝鮮はアフリカ諸国に根を張っていたし、中国も同じで、日本が盛んにアフリカに食い込もうとしても一朝一夕に友好関係など出来るものではない。

 そういった海外派遣組が今や国に帰って権力の中枢を担う地位についているわけだから、あの時、アフリカで嫌われていた北朝鮮の連中と友達になっておけば良かったと思わなくもない。

 3番目はその北朝鮮を政治的にしっかり利用している日本の『安倍晋三』。ちなみに今『あべしんぞう』と打って漢字変換したら『安倍信三』と出て来たから、安倍はともかく晋三の名はパソコンに知られていないようだ。

 安倍もトランプと似た性格なのか逆張り体質を持ち、しかも自慢したがるタイプで、両者の仲が良いのは頷けるが、先のトランプが来た時の対応は噴飯もので、日本を貶めた。

 元々、トランプはついでに日本に寄っただけで、横田基地に降り演説をし、したくもないゴルフに付き合ったような具合で、安倍は完全にトランプから見くびられているが本人が気が付かないのが一番の不幸。

 安倍は戦後の六三制教育を受けた人間とは思えぬ戦前回帰主義者で、これは祖父の岸信介の考えを踏襲しているだけで、本人は衣鉢を継いでいるつもりだろうが、本人自身の中味はなく、主義者と書くのもおこがましい。

 そういった無内容の安倍がこれだけ長期政権を担当できるのは周りに策士がいるためと、裏にある広告代理店で持っているという話もあるが、次々と乱発する政策のキャッチ・フレーズは三文コピー・ライターのコピーのようでいただけず、増々政権の無内容さを知らしめるだけである。

 この間の衆議院選挙にしても北朝鮮をだしにして『国難』などと大仰な科白をいって解散を敢行したが、こういう『ワン・フレーズ』は今のものを考えない、考えたくない愚民が増殖する時代に合っていて、自民党は現状を維持できた。

 この選挙で10代の自民党支持が非常に高く、若いから批判的な層という考えは覆っているが、政治におけるワン・フレーズ化はスマホに頭が犯された人々の蔓延するこの時代には心地良いし今後も主流になるであろう。

 4番目は中国の『習近平』。中国で『しゅう』といえば『周恩来』の名前を思い出すが、両者は人物の器も政治手法も全く違うし、周恩来も習近平などと較べられては迷惑であろう。

 習は先頃、2期目の実権を握ったが、2期後の後継者をはっきり示さなくて、2期で辞める慣例を破り、長期政権を目指しているのかと騒がれているが、中国の政治は4000年の間、権謀術策の繰り返しであり、社会主義国家を標榜してもその根は変わっていなくて、一寸先は闇で何がどうなるか予測は付かない。

 一説には習は中国建国の『毛沢東』の再来を狙っているというが、とてもとても毛沢東に近づけるような器でなく、似ているのはでっぷり太った様子で、習近平は毛沢東の真似をしているような動作を感じる。

 ただし、毛沢東の時代と違って神格化はインターネットを通じてはるかに速く、しかもインターネット情報を全面的に信じる中国人にはかなり有効と思えるから、『毛沢東の後継者』、あるいは『再来』とその内大っぴらに言い出すのではないか。

 

 最後の5番目はご当地のドゥテルテ【写真】。2016年のフィリピン大統領選で泡沫候補から当選した運の強い人物だが、中味とやっていることはやはりお粗末。

 

 立候補時の公約が『違法薬物撲滅』一本槍であったが、フィリピン人というのはそういう派手な事柄が好きで熱狂し当選へ導いたが、その撲滅が容疑者への容赦ない警官による殺害で、あまりの派手さに国際的に問題になっている。

 この容疑者殺害について、最近当事者の警察が違法薬物関連で殺害した人数は昨年7月から今年の10月半ばまでに3993人と発表している。こんな警察の数字など誰も信じていないが、この期間に違法薬物関連以外に殺された人数は10354人と認めた。

 合計するとドゥテルテが大統領に就任してから14000人以上が殺害されているわけで、この数字はこの警察による超法規的殺人を告発している側の数字にほぼ近く、フィリピンが『キリング・フィールド』といわれているのも無理はない。

 

 ところで肝心の政策だが、コロコロ言っていることが変わり信用できないが、国内経済は別に大統領など口を出さなくても前政権のアキノ時代からしっかり回っていて、これを自分の手柄にしている。

 それでも、中国や日本から金を引き出して、国内インフラを充実するとして、いくつもの大型プロジェクトを2022年の任期切れまでに形あるものにしようとはっぱをかけている。

 

 特に地元ミンダナオ島には鉄道やら道路などに巨額の金を落とすプロジェクトが目白押しだが、大統領選で選挙資金の面倒を見た中国系の財界のために仕事を回しているようなもので、後先を考えない利権プロジェクトが濃厚。

 

 話を巻き戻すが、確かにフィリピンは成人の10人に1人は違法薬物関与者などという話もあるが、この殺害政策で国内の違法薬物の蔓延が少なくなり、国内から減ったのかというと全くそういうデータは出て来ていない。

 確かに殺害政策が実施されてから恐れをなして警察に自首した違法薬物者は126万人になったと警察は数字を発表しているが、自首後にどうなったかの話はあまり聞かないし、矯正する受け入れ機関の不備が伝わるだけである。

 

 むしろ、この殺害政策によって関係者はより深く地下に潜り、違法薬物の高騰を招いただけで、ドゥテルテの殺害政策は貧乏人ばかりが殺されているという指摘もあながち嘘ではない。

 

 と書き出すときりはないが、以上の5人よりもっと気に食わないのは『マスコミ』で、特に日本のマスコミは政府の手の内で転がされていてどうなっているのだと言いたい。

もう少し『ジャーナリスト』の矜持を持って、不倫や芸能報道ばかりでは本当に気に食わない。

 

 もっとも国民のレベル以上の報道は出来ないというから、それも仕方がないかと思うしかない。

 


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2017/12/20 (水)

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