 【写真-1】
イヴァナ集落の幹線道路沿いに写真-1のバタネス伝統の家が建つ。『ダカイの家』と呼ばれ、バタネス諸島で一番古い伝統様式の家屋といわれている。1887年に建てられたと伝わり、何かの記録が確認されているのであろう。
 【写真-2】
写真-2は天井部分の様子で、木の骨組みや草葺屋根は何度も新しく付け替えられている。写真の中にカーテンが写っているが、その向こうは住人の私室で、いくら名所といっても覗き込まれてこうして写真を撮られるのは迷惑な話。
【写真-3】

入口部分の石組みの様子が写真-3。確かに造りが古いなと感じさせるのは珊瑚礁そのままを砕いた石が混じって使われていることと、石壁が他よりかなり厚く、その積み方も荒々しく年期を感じさせてくれる。
 【写真-4】
幹線道路に対して直角に建つ壁の様子が写真-4。全く窓などの開口部はなく、石積みの上に上塗りがしてあるが後世の仕事のようだ。この石の積み方だが、セメントのない時代には珊瑚を浜で焼いて作った漆喰を使っている。
 【写真-5】
観光客が必ず訪れる名所の家でも、生活があって写真-5は同敷地内にある同じ石積みの家。ズカズカと敷地に入られ観光客に写真を撮られるなら、いっそのこと入場料を取った方が良いと思わぬでもないが、そうなると見世物か。
 【写真-6】
写真-6は同敷地内にあった井戸とその周りの様子。まだ使っているようだが回りが円形で溝が彫ってあるのは清潔さを保つためであろうか。と写真を撮っているとこの家の住人の老人が現れ、会釈すると笑いを返してくれた。

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