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セブで食べる或る日の夕食 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブで食べる或る日の夕食
 

 世界には満足に食べられない人が何億人もいるのが現実で、このフィリピンでもアセアン域内で経済成長率は高いものの、飢えている人が何百万人もある。



 しかも、1日でも飢えを感じたことのあるかどうかの調査では20%以上の高率を示し、人口1億人を軽く超えるこの国では2000万人に該当するから驚かされる。そういう貧しさが残るフィリピンだが、外食産業は盛んでそれを利用する人もかなり多い。

 このように飢えている人々は世界にはまだ多いのに、一方ではアメリカのように食べ過ぎが主原因の太り過ぎが半数を超えるというからこれにも驚かされる。半分は肥満とのアメリカだが、小生の眼にはアメリカ人はほとんどが肥満ではないかと思える。

 アメリカに限らず白人種はその体格の大きさからかなり肥満が多く、この肥満の源は溯れば現在も飢餓の多い国を植民地にして略奪した国であることを考えると、数百年越しの問題で、簡単に解決できるものでもない。

 先ほどの飢えている人々に連帯するような高尚な気持ちは全くないが、食べ放題が売り物の店などには今は行く気もないし、老齢の人がモリモリ食べている姿など『そんなに食べてどうする』と何となく浅ましく見えたりする。

 もっともこれは小生自身が年を取った証拠で、年々小食になり、ご飯など11杯程度しか食さない。ならば副菜が豊富なのかというと、こちらも1菜か2菜程度で量も少なく、しかも肉系はほとんど食さない。

 といって薬や健康食品と称する多くのインチキ商品とは縁はないし、不健康な状態でもなく、禅僧が昔から一汁一菜の生活でも長命を保てているから、少なくても飽食は良くないようになる。

 さて、写真はとあるフード・コートで食べた或る日の夕食で、この日は買い物ついでに立ち寄った。フード・コートというのは、トレイ入りのおかずを店先に並べたり、ファースト・フードメニューを扱う小店がズラッと並んだ簡易なレストラン街で、これがフィリピンにはショッピング・モールを中心に多い。

 この日頼んだのは左下が『烏賊のアドボ』、その右は海藻の『ラト』、右端は『カンコン炒め』、それに魚のスープにご飯で、この他に写真を撮った後に少々物足りないと『魚のキニラウ』と『コロッケ』を追加した。その合計が日本円で600円ほどになり、日本的感覚では安いがフィリピン人の1日の収入に近いといえばかなり高額。

 どの皿も伝統的なフィリピン料理で、『アドボ』というのは暑いフィリピンで日持ちを良くするため、醤油似の調味料と酢で煮込んだもので、この皿は烏賊だが肉などのアドボもある。レストラン風に恰好を付ければ『小烏賊の墨煮』となるか。

 

 『ラト』というのは正式名は良く分からないが、フィリピンでは昔から普通に食べられている海藻で、今は養殖が盛んでこの海藻から抽出されたのが『カラギーナン』で、アイスクリームなどの乳製品、シャンプーや練り歯磨きのなどの添加剤として広く使われている。

 養殖と書いたがフィリピンでの生産は全世界の生産量の80%を超し、離島の浅い海で養殖している姿を良く見かけるし、大きな加工工場もセブにはあり、これといった産業のない地域では現金収入の一つになっている。

 

 『カンコン』は『空芯菜』と呼ばれているもので、フィリピンでは見慣れた野菜の一つで、これもアドボにして食べるが、カンコンの生える場所は汚水溜まりが多く食べるには注意を要するという人もいる。

 

 追加の『魚のキニラウ』は、フィリピン風の魚の酢締めで、小魚の身に刻んだショウガやトマト、赤玉ねぎを混ぜ、酢はココナツ・ジュースから作った天然物で、同じくココナツ・ミルクを混ぜて作る。

 鮮度の保持から生ものに注意のフィリピンでも、割合安心して食べられる料理で魚好きな人間には嬉しい一品。このキニラウというのは魚だけではなく、肉やアンパラヤ(苦瓜)など野菜系もあって、フィリピンの酢サラダ料理といって良いだろう。

 『コロッケ』はこのフード・コートに出店している新しい店で、珍しいなと思って注文したが、出来合いでなく注文を受けてから揚げているから珍しいが、これはほとんど客の姿

がなかったためではないか。

 

 小さく丸められたコロッケが78個、その上に日本的なソースがかけられていて味は悪くないが、コロッケそのものの味よりソースの味で食べさせる一品で、こういうのはフィリピンで売れるかなという感じはあったし、実際客の立ち寄る様子はなく、心配なほど。

 

 さて、こういった伝統的なフィリピン料理の欠点は、ともかく塩味が強すぎて健康に良くない。この塩味の強さは少ないおかずでご飯を大量に食べる食習慣があるためで、そういった食習慣からフィリピンの平均寿命はかなり短い。

 

 これは日本が、かつて沢庵など塩辛いおかずでご飯を大量に食べていた時代と同じで、こういう食習慣は改善して欲しいものである。

 


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2018/05/16 (水)

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