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セブで走るトラックの荷台に乗る人々 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  セブで走るトラックの荷台に乗る人々
 

 新型コロナ感染者が52万人を超えたフィリピンは、昨年3月半ばから発令された防疫措置の規制の強さは変わっても長期間継続中で、そのために国民の間には飽きと慣れが生じていて、これがなかなか感染を抑え込めない一因となっている。


 これは日本も同じで『コロナ疲れ』などという言葉が作られているように、他の国から見たら自粛という緩々の規制のためもあって、感染したら危険といわれる高年齢層や無自覚な若年層がさしたる用もないのに出歩く人が相変わらず多い。

 現在、日本の感染者数は37万人を超え、流行初期の頃なら1100人も新規感染したら多いと騒いでいたのに、東京など今や11000人を超え、一桁多くなっても危機感は薄く馴れというのは恐ろしいと改めて感じさせる。

 東南アジアで2番目の数の感染者を出しているフィリピンでさえ、現在は全国で東京都と同じの毎日1000人台だから、いかに東京都が酷いか分かり、また行政も都民もだらしなさを浮き彫りにさせた。


 

東京都は世界有数の人口を抱えているから感染者が多いのは仕方がないと言い訳をするが、東京以上の人口密集地であるマニラ首都圏が、現在の東京の発生件数の10分の1以下になっていることを考えると、要はやる気で、現状で7月にオリンピックは開催出来ると思っていたらチャンチャラおかしい。

 フィリピンの当初の防疫措置の一つで、例えば年齢によって外出禁止というのがあって、65歳以上の高齢者及び22歳以下は医療現場に携わっている例外を除いて全面的に規制を受けていたし、該当しない年齢層でも買い物をするにも自治体発行の『外出許可証』が必要であった。


 

これもやがて、感染が収まるに連れて外出許可証の有無は問われなくなり、高齢者の枠が取り払われ、次に高校生、中学生の外出禁止を解いても良いのではと検討されていたが、イギリスからの変異種が国内で確認、感染拡大中なのでその目はなくなった。

 このため、大学以下小学校までの対面授業は昨年3月以来全国で止まっていて、富裕層子弟の行くネット環境の良い学校ではリモート授業、悪い、というより元々地方のネット環境は整っていなくて、フィリピンの多くを占める貧困世帯には無理で、結局、時々学校に登校して課題のプリントをもらって自習という方法を取っている。

 最近になって、医療系や医学部の学生に限って対面授業を認めると、政府は言い出したが先行きは分からず、こういった状態が続くと、コロナ禍で学んだ学生の学力というのはかなり劣る世代になりそうで、将来に影響が出るのではないか。

 と、前置きは長くなったが、『この一枚』というのは外出してこそ生まれるもので、2020年はいくらも家の外から出ていなくて、これはという写真は撮れなかったが、毎年綴ることによってセブの変化が分かるので今年も続けようと思っていた。

 先日幹線道路を走って交差点で信号待ちの時、前に停まった中型トラックの荷台に乗る人々の様子を写すことが出来、これを2021年最初の『この一枚』として掲載することにする。

 荷台に人を乗せるのはフィリピンでは珍しいことではなく、写真の場合20人くらいは乗っていて『芋洗い』を連想させるが、昼間なのに子どもが多く乗っていることが目立ち、しかし全員マスクをしていることには感心した。

 先述したように中学生、小学生の年齢は未だ外出禁止になっているので、こういう年少者の派手な乗り方は当然、取り締まり対象になるが、取り締まる側も疲れなのか昼間は行わず、夜間に集中している様で、それを見込んで運転する方も堂々と走行している。

 道路を走行中に沿道に出ている人を観察してみると、人の多さは前に戻っていて、そういった取り締まりは有名無実になっているのが分かり、それでもマスクをしていないと逮捕されるのでさすがにマスク無しというのは見なかった。


 

写真のように荷台に人を乗せて走るというのは、フィリピンでは埋葬のために参列者が墓地へ向かう時に多いが、これも都市部では見かけなくなり、これは都市部では自家用車を持つ者が多くなり、そちらに便乗するようになったためだが、地方ではまだまだ多い。

 これは日本でいう『野辺送り』と同じだが、かつては埋葬する墓地というのは住んでいる地域の共同墓地であり、柩を乗せた車の後に参列者はゾロゾロと連なり歩いたが、近年は都市郊外に公園風墓地に墓を造る人が多くなり、歩くには遠くなり過ぎてバスを仕立てることが多くなった。

 それでも、地元の共同墓地に埋葬する時は昔ながらの葬列風景が見られ、道路では交通渋滞が起き、行き交う葬列に向かって『穢れ落とし』として車の窓を開けてコインを投げる慣習もあるが、最近はこういう光景も少なくなった。

 また、かつては車での参列は少なかったが、今は結構多く、自動車組はハザード・ランプを灯して歩く人々の後部に付いて走るが、ハザード・ランプを点けてノロノロ進む車の列は長くなったのが時代というものであろうか。


 

 写真の荷台に乗る人々は、一族、近所の人々だと思うがフィリピンの埋葬は日曜日に行われることが多く、この日も日曜日なので埋葬する墓地へ向かう人々なのかも知れない。

 

 それにしても葬式に参列するにしても、人々の服装
はかなりラフなのではないかと思うだろうが、こういう普段着で行くのがフィリピン式で日本の様に猫も杓子も黒い喪服ばかりという方が異常である。




 欧米の映画で、近親者や友人が墓の周りに集まった埋葬シーンのその服装を見ると、黒色は喪の色として確かに基調になっているが、黒のスーツ、黒のネクタイと日本の判で押したような喪服姿は男女とも少なく、地味な色の普段着、ネクタイで参列というのが多い。

 

 フィリピンはその点は気楽で、むしろネクタイを締めた喪服姿で参列したら、逆に浮き上がってしまってみっともない状態になり、昨年知り合いの葬式で日本人の典型的な喪服姿を目撃して、敬虔以前に葬式には必ず喪服でという日本人の画一的な考え方がおかしかった。

 


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2021/02/04 (木)

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