フィリピンが丸見え!最新ニュース, 地域・生活情報発信!
[]  01-01
[]  01-01
[]  01-01
フィリピンニュース
   

ニュース
政治
経済
社会/文化
ニュースの壺
インタビュー
情報
概況
歴史
政治/政府
地方行政
統計資料
歴代大統領
国民的英雄
地図
コラム
セブ島工房
英語学校奮闘記
大野のブログ
ICANまにら
KAZU
JRエクスプレス
マニラ社長
BUNBUN
ダルマ大将
志乃(Shino)
反町真理子
RYO
ダイチャング
あん
ライフ
・生活情報 
・CEBU   ・MANILA
・CLARK  ・BAGUIO
・DAVAO  ・ILOILO
・BACOLOD
・他の地域
PR
 
フィリピン2022年司法試験の顛末 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  フィリピン2022年司法試験の顛末
 

新型コロナの世界的流行によって世界の国々はあらゆる分野で影響を受けているが、フィリピンも例外ではなく、東南アジアで一時はインドネシアと感染者数の数を競うような有様であったが、今は1日当たりの感染者数が数百人まで落ちて、日本が毎日数万人の感染者を出しているのと比べるとかつての流行は嘘のよう。

 


【写真-1 これが試験会場名物の応援団の様子】

 

 ちなみにフィリピンの累計感染者数は4月15日現在368万2632人、死者は5万9956人。対して日本は729万6628人、死者2万8954人と感染者数はフィリピンの倍以上と恐るべき数になっていて、逆に死者数が少ないのは経済力の差で、フィリピンは金がないと病院にかかれず貧困層の患者は手遅れになり死に至ることが多い。

 

 新型コロナ流行も落ち着いたフィリピンは、従前のように社会は動き出しているが、その中でも2020年3月から2年間も閉鎖していた小中校での対面授業を再開したことは大きく、この対面授業をこちらでは『Face to Face』と名付け略して『F2F』と呼んでいるが、これは『For Sale』を『4 sale』と書くのと同じこちら流の洒落っ気になる。

 

 新型コロナ感染予防のために2年間も連続して学校を閉めてしまうのは恐らく世界ではフィリピンくらいで、ほとんどの国は様子を見ながら閉鎖したり再開したりして教育現場を守っているが、こういう奇特な方策を取ったのはやはり今の大統領の無知から来るもので、この教育を受ける機会を2年間も失った世代は今後大なり小なり影響を受けるのは間違いない。

 

 そういった中、フィリピンの国家試験の中で最も難関とされる『司法試験』の結果が4月12日(火曜日)に発表され、この司法試験は毎年行われるが2020年、2021年と2年続けて新型コロナ流行のために行われず3年越しの試験となった。

 

 その結果を見て驚いたのは合格率が72.28%にも達したことで、例年だと合格率は20%台から30%台なので、今回行われた試験は2年分のロスを埋めるために最初から大量の合格者を出すように当局は考えていて、今年の受験者は儲けものという話も出ている。

 

 これは本来合格する水準の人が2年分溜まり、それが今回合格しただけの話で合格者の能力に手心を加えてはいないと当局は言うが、今回の試験は従来と違い試験会場は地方に分散、試験形式もオンラインを取り入れ、しかも受験科目は少なくなっていて異例づくめであった。

 

 従来の試験はマニラにある大学施設を利用して行われていて、地方の大学出身者はマニラへ出るだけでも大変で、そのため試験の行われる何ヶ月も前から試験会場近くに宿泊所を借りる受験者も多く、試験会場近辺はそれ用の部屋を貸す商売が盛況でそれに伴う飲食店なども賑わった。

 

 今年のようの各地で行われてしまうと、マニラの司法試験受験者を当て込んだ商売はすっかり冷え込んだであろうし、試験会場になる大学近くでは首都圏や地方の受験者の多い大学が写真-1のようにテントを張って応援するのも毎年の風物詩になっていたがそういったものも今年はなくなった。

 


【写真-2 サン・カルロス大学本館は大戦中の戦火を逃れた歴史的建造物】

 

 例年の三倍近くの合格率という史上稀な結果であった今年の司法試験だが、受験者総数は1万1402人で、合格者数は8241人となっていて、例年だと合格者の成績トップ10を発表し、どこの大学出身者がトップ10に何人入ったというのがニュース欄を騒がせるが、今年は成績を最優秀、優秀といったグループに分けて発表していて少々様変わりだが合格者に順位を付けているの変わらない。

 

 司法試験でトップの成績を取った者は将来が約束されていて、実際政界や法曹界の重鎮はトップで合格した者が多く、彼の独裁者マルコスも司法試験はトップで合格したといういう話も残るがどこまで本当か分からず、今ならフェイクとして退けられるかも知れない。

 

 受験者の出身大学側も学校宣伝には絶好なので、トップ10に入った学生には賞金を出し、以前セブの大学でトップで合格した者がいて、その者には賞金と新車を贈ったという話があり、しかもそのことが大々的に新聞に載ったから、どこの大学でも大なり小なりやっているし、これは他の国家試験でも同じことをやっている。

 

 今年も大学別の合格者数と合格率の順位が合格日と同時にニュースになっていて、それを見ると今年の合格者トップはフィリピン大学(国立)の147人で、2位はアテネオ大学マニラ校(私立)の100人、3位サン・ベダ大学(私立)94人、4位サン・カルロス大学(私立)57人、5位アレラノ大学(私立)39人となっている。

 

 これを合格率で見ると、トップはアテネオの99.64%でこの数字から不合格になったのは1人のみで不運としか言いようがないが、2位にフィリピン大98.8%でこちらも不合格は1人か2人、3位はサン・ベダ大学98.1%、4位サン・カルロス大学98%、5位にサント・トーマス大学(私立)が93%で入っている。

 

 この数字を見ても分かるように私学の合格者が多いことで、トップのフィリピン大学は合格者の数は多いが、官界の要員を作るために設立した大学でこの点は日本の東大と似ているような立ち位置で、法学部以外は目玉の学部はない。

 

 フィリピンでは小学校の時から公立へ行くのは貧乏人という風潮があって、私学に通わせる家庭は多く、実際カトリックが設立した私学の方が教育内容は良く、これは大学でも同じで公立や国立の大学など目じゃない私立大学はたくさんある。

 

 上述した大学の中でサン・カルロス大学はセブにある私学で、この大学はアジアでも最古級の大学で、セブの大学ではトップの評価はあり、高校時代の成績で試験を受けないで入学出来る学科もあるが、全体に難関である。

 

 特に今回の司法試験と関係のある法学部は難関で、入学出来ても途中の授業の難しさから脱落し、他の大学に入り直して司法試験に合格する人もあって日本の大学のような生温さは全くなく、合格率がほぼ100%に近いのはこうして受験者を絞っているせいもある。

 

 この受験者を絞るというのは他の大学でもやっているようで、合格率を上げるために合格の見込みの薄い者には証明書を止めて受験させないという手を使っている話もあって、特に毎年大量に卒業させている看護学科はそうだという。

 


【写真-3 こちらはフィリピン大セブ校 学生も少ないので今一つ勢いがない】

 

 写真-3はフィリピン大学セブ校で、ィリピン大は国内に10の分校を持っていてセブ校もその一つで、やはりセブにあるサン・カルロス大学以下の私立大学と比べるとパッしない感じもあり、実際セブの大学ランキングでもそれほど良くない。

 

 それでも国内無二の国立大学としての矜持はあって、これまでに大統領を6人輩出していて、10代目のマルコス、最近では14代のアロヨが卒業生で、アロヨの次の大統領前はアキノで、こちらは私学の雄アテネオ大出身で、現大統領のドゥテルテは成績トップ5に入るサン・ベダ大出身である。

 

 今年の司法試験結果に戻るが、その多くは弁護士になり、フィリピンは日本の司法制度と違って試験合格後に司法修習生として長期の研修をしないでいきなり弁護士として看板を上げられるから、かなり違う。

 

 フィリピンはアメリカ型の訴訟で解決することが多く、それだけ弁護士需要は多いのだろうが、何かの公文書を作成すると公証人の押印が必要で、この公証人は弁護士が兼務していてその収入で食っている弁護士も多いという。

 

 今はどうか知らないが、セブのダウンタウンに行くと道路に机一つで公証人の仕事をしている弁護士も居て、料金を支払えば公証していたようだが、日本では公証人というのは500人程しか居ないスーパー職種だが、フィリピンは何万人も居ると思われこれは両国の制度が違うためから来るもので、とやかく言っても仕方がない。


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2022/05/30 (月)

Share |
 
セブ島工房 ::: フィリピンニュース・情報 Philippines Inside News
 第10代フィリピン大統領フェルナンド・マルコスは20年間も国を支配しかつ国庫を懐に入れた人物で、国民の貧困に喘ぐ状況を尻目に、妻のイメルダを始めとした一族の豪奢な生活ぶり..   | 2022-10-04
 フィリピン第10代大統領マルコス(在任1965~1986)が1972年9月23日に『戒厳令』を布告して50年経ち、その50年目でマルコスの息子が大統領選で当選したために、父親の悪行を冷静に取り上..   | 2022-09-30
 1972年9月21日、この日は木曜日であったが第10代大統領マルコスは戒厳令布告書に署名、23日の土曜日に戒厳令は布告され、それから50年経ったが、奇しくもマルコスの息子が戒厳令布告..   | 2022-09-27
傲慢さの目立つ中国が途上国に巨大プロジェクトを売り込んで資金を貸し付け、返済が出来なくなるとプロジェクトの運営権を取り上げて事実上の植民地化を進め、それが極端に表れたの..   | 2022-09-22
 【承前】 フィリピン現代史に確実に記される1986年2月の『エドサ政変』は英語では『EDSA Revolution』と革命の語彙Revolutionの言葉は入っているものの、マルコス独裁に代わって旧支配層が..   | 2022-09-01
 第12代大統領フィデル・ラモスが7月31日に亡くなり、日本では元首相の国葬を巡って政治的に利用する意図が見え見えであったために、国民の間で反対が多数を占める事態になっている..   | 2022-08-28
 フィリピンの8月21日は数少ない国の定める休日で、今年は日曜日に重なったが日本のように休日が日曜日に重なると次の日に振り替えて連休にするなどという器用なことはしない国なの..   | 2022-08-23
フィリピンの第12代大統領(在任1992年~1998年)であった『フィデル・ラモス』が7月31日に94歳で亡くなった。死因は新型コロナに寄るが、次の日のフィリピンの大手英字新聞はこの死亡記..   | 2022-08-07
第26回参議院選挙は投票日2日前に、安倍元首相が奈良県で演説中に銃撃を受けて死亡するという事件が起きて、自民党は『弔い合戦』として張り切り、投票結果は自民党の大勝利とマスメ..   | 2022-07-24
 セブ島の東海岸に位置するセブ市から西海岸側へ抜ける道は1本しかなく、この道は戦時中には日本軍を苦しめたゲリラの本拠地が近くにあったように、500~600m以上の山岳地域の山腹..   | 2022-07-21
12345678910,,,154
    
ニュース コラム ライフ
馬脚を現すマルコス大統領
【軍事】 自衛隊の警戒管制レ..
フィリピンと日本の戒厳令の歴..
【通貨】 ペソが史上最安値に..
【本気】 オンライン博奕(POG..
マルコス戒厳令布告から50年目..
胡散臭い日本のODA
【運賃】 交通機関 相次ぐ値..
【渋滞】 新車国内販売 コロ..
【鈍感】 セブ市 この時期に..
略伝 フィデル・ラモス (下..
略伝 フィデル・ラモス (上..
【貧困】 セブ・マクタン島沖..
【果実】 ダヴァオ地方のドリ..
政権が無視する『ニノイ・アキ..
【教育】 新学年度始まる 通..
【決定】 中央銀行 政策金利..
【摘発】 セブ市で韓国人グル..
セブで考える元大統領ラモスの..
【間近】 マリオットが セブ..
21【歴史】 ラモス元大統領 逝..
22【災害】 ルソン島山岳部で ..
23【凶弾】 名門大学卒業式当日..
24セブから見える元首相の殺害事..
25【問題】 貧困層への現金給付..
26セブで見る カラバオ(水牛)..
27【暴利】 金利が高額な中国の..
28セブで考える2022参議院選挙の..
29【太鼓】 マルコスを『ヨイシ..
30マクタン-セブに開通した第3..
31【賭場】 セブに出来る 巨大..
32セブ総領事館で投票をする
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
【凶弾】 名門大学卒業式..+ 3415
セブ総領事館で投票をする+ 2694
【太鼓】 マルコスを『ヨ..+ 2668
【歴史】 ラモス元大統領..+ 2404
【災害】 ルソン島山岳部..+ 2301
セブで考える2022参議院選挙..+ 2288
マクタン-セブに開通した..+ 2265
セブから見える元首相の殺..+ 2252
【賭場】 セブに出来る ..+ 1974
セブで見る カラバオ(水..+ 1954
【問題】 貧困層への現金..+ 1866
セブで考える元大統領ラモ..+ 1739
【暴利】 金利が高額な中..+ 1511
【決定】 中央銀行 政策..+ 1155
政権が無視する『ニノイ・..+ 1124
【間近】 マリオットが ..+ 1102
【鈍感】 セブ市 この時..+ 1047
【摘発】 セブ市で韓国人..+ 902
略伝 フィデル・ラモス ..+ 866
略伝 フィデル・ラモス ..+ 815
21【果実】 ダヴァオ地方の..+ 791
22【貧困】 セブ・マクタン..+ 625
23【渋滞】 新車国内販売 ..+ 551
24【教育】 新学年度始まる..+ 509
25胡散臭い日本のODA+ 446
26【運賃】 交通機関 相次..+ 390
27マルコス戒厳令布告から50年..+ 332
28【本気】 オンライン博奕..+ 303
29【通貨】 ペソが史上最安..+ 283
30フィリピンと日本の戒厳令..+ 210
31【軍事】 自衛隊の警戒管..+ 80
32馬脚を現すマルコス大統領+ 41
33+
34+
35+
36+
37+
38+
39+
40+
41+
42+
43+
44+
45+
46+
47+
48+
49+
50+
51+
52+
53+
54+
55+
56+
57+
58+
59+
60+
61+
62+
63+
64+
65+
66+
67+
68+
69+
70+
71+
72+
73+
74+
75+
76+
77+
78+
79+
80+
81+
82+
83+
84+
85+
86+
87+
88+
89+
90+
91+
92+
93+
94+
95+
96+
97+
98+
99+
100+
フィリピン留学情報
MAAS!留学
セブ島留学・セブ留学ならMAAS!(マーズ)留学へ
メルマガ購読(無料)

メールアドレス(半角) 
Share |
会社紹介お問い合わせお知らせディレクトリ
全体:939,190 今日:95 昨日:114
PH-INSIDEに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
E-mail: help@ph-inside.com
Copyright (C) 2002 ph-inside.com. All rights reserved.