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マクタン-セブに開通した第3の橋を渡る - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  マクタン-セブに開通した第3の橋を渡る
 

この4月30日にセブ島とマクタン島を繋ぐ第3の橋が開通し、先日初めてこの橋をマクタンからセブに向かって車で渡ったが、最初に架かった橋、2番目に架かった橋、これから架かる4番目の橋と併せて紹介したい。

 


【写真-1 耐久年数がどうのこうのといわれ出来れば通りたくない橋である】

 

 写真-1は最初に架けられた橋で、フィリピンはアメリカの植民地であったので公共物や道路に人名を付け、この橋の正式名称は『Sergio Osmeña Bridge(セルヒオ・オスメニャ橋)』となっているが、開通してから40年後の命名のためもあってセブの人間は誰も知らず『オールド・ブリッジ』と呼んでいる。

 

 オスメニャというのはセブが生んだ偉大な大統領となっているが、戦時中に大統領が急死して副大統領から大統領に昇格し、次の大統領選では現職で落選しているから選挙で選ばれた大統領ではないものの、一族はセブの政界では隠然たる力を持っていたが近年は落ち目で、2022年セブ市長選に出馬した元市長夫人は落選した。

 

 この橋の開通は1973年のマルコス時代で、橋の長さは864m。写真でも分かるが構造は今では過去の設計となる鉄骨を組み合わせた『トラス橋』で、片側1車線のために渋滞激しく、そのために第2の橋が架けられるが、急な上り坂でノロノロ走る車を橋上で追い超した時代を思い出す。

 


【写真-2 第4の橋は第3の橋の向こう側に架けられる】

 

 写真-2はオールド・ブリッジを渡っている時に第2の橋方面を見た様子で、第2の橋の特徴的なデザインが良く分かり左側がセブ、右側がマクタン島で、写り込んでいる橋の手摺の色が灰色であるように、写真-1の朱色は下地の錆止めで、何十年も住んでいながら初めて手を入れている様子にお目にかかった。

 

 この橋は架橋後既に半世紀近くになり、かなり痛みは進んでいて、特に1990年にセブを襲った台風で貨物船が流されて橋脚に激突した時は橋本体がずれて、その後橋の状態を調べたら工事施工の不良など数多く見つかり、橋に関わった日本の技術者は大きな地震が来たら確実に落ちるとまで警告する始末。

 

 2013年にセブ島とボホール島であった『ボホール島大地震』では死者200人以上を生じながら、この橋は幸いにして崩落することはなかったが不安要素は残っている。余談だが1990年の激突事故船は日本の船会社の傭船で、下りた保険金をセブに寄付しその寄付金で建造されたのが、この橋を渡った先のハイウェイにある陸橋で、セブで最初の陸橋となった。

 


【写真-3 この橋の上から飛び降りて自殺をする人も時々ある】

 

 写真-3は2番目に架かった『第2マクタン橋』で、この橋は日本のODA資金、即ち日本の税金で造られ、その額は付帯道路も含めて約700億円で、有償案件といってフィリピン側の借款(借金)になるが、契約が締結されたのは1993年で時の大統領はアキノ(母)の後継者のラモスであった。

 

 借金の条件は10年据え置きの30年返済、金利は3.0%にもなり、現在日本のフィリピンにおけるODA案件の金利は0.1%が普通で、30倍以上の金利を取る当時はずいぶん高利であったことが分かる。

 

 この橋もセブ出身の元最高裁長官、上院議長であった政治家の名前が命名され『Marcelo Fernan Bridge(マルセロ・フェルナン橋)』となっているが、例によってセブの人は『ニュー・ブリッジ』と呼び、開通は1999年で時の大統領エストラダがジープで渡り初めをしたのを記憶しているが、その辺りがエストラダの絶頂期で2001年になって弾劾によって辞任、後に汚職などで有罪となった。

 

 橋は写真-3で分るようにケーブルで橋を支える構造の『斜張橋』で、橋梁の世界では第2マクタン橋は『エクストラドーズド橋』構造で、竣工当時はこの手の設計橋では世界一長い橋の記録を持ったこともあり、片側2車線の全長は1237m。

 


【写真-4 橋の袂近辺は不法占拠の家が建つ】

 

 第2マクタン橋を渡っている時に第1マクタン橋方向を写したのが写真-4で、左側がマクタン、右側がセブになり、彼方に小さく第1マクタン橋が見え橋と橋の間は1600mあり、真下に見える沿岸部には現在工事中の『第4マクタン橋』からセブ方面へ抜ける専用道が造られる。

 

 『第4マクタン橋』は『第3橋』を架橋中の2020年に契約され、第3橋が純然たる民間の投資で架けられるのとは違い、第2橋と同様に日本のODA資金が使われ総額は1193億円にもなり、12年据え置きの40年払い、金利0.1%とかなり大盤振る舞いで、現ドゥテルテ政権に媚びた案件の一つ。

 

 第4橋がかなり予算を取っているのは橋本体だけではなく、橋の取り付け道路を高架式の専用道を造るためで、セブ側はセブ港を経由して日本のODAで埋め立てた地域の道路に繋ぎ、マクタン側は経済特区をかすめるようにマクタン-セブ国際空港へ繋げる。

 

 このプロジェクトが始まったために、第4橋のセブ側では以前は使いようのなかった広大な浅瀬を埋め立てて新しい都市を造ることが地元自治体から発表されていて、第4橋の竣工は今年の大統領選選挙で当選したマルコスの任期の切れる2028年を予定し、渡り初めはマルコスを呼んで行うであろうがそれまでマルコスが持つかどうかは分からない。

 


【写真-5 採算がとれるかどうかの有料橋】

 

 先述した日本のODAで埋め立てた沿岸を走る道路が写真-5の手前の道路になり、その先で海を渡っている橋が今年の4月30日に開通した第3橋で、道路と橋はこの先で繋がっている。

 

 この橋はマニラ首都圏で高速道路を運用する民間会社が造ったもので、2017年に起工しドゥテルテが退任する2022年6月末に間に合わせた橋で、ドゥテルテは一般開放の3日前にセブへやって来て記念式典を行ったが、政権の6年間で唯一竣工した大型プロジェクトであったのでご満悦であった。

 

 この橋の正式名称は『Cebu–Cordova Link Expressway』で、略して『CCLEX』と呼んでいるが、全長は8.9キロあり、フィリピンで一番長い橋となり総工費は約700億円かかっていて、民間企業が造ったので有料道路になる。

 

 第1マクタン橋が開通した時は有料で料金を徴収したが、すぐに不評で撤廃した経緯があるものの、第3橋はそういうことは絶対にならず、どう見ても交通量は少ないために採算を取るために都度の値上げは避けられない。

 

 マクタン側の出入口になるCordova(コルドヴァ)は人口7万人を超えた町だが、マクタン島にはもう一つ自治体のラプラプ市があって、こちらの人口は50万人を超すが小さなマクタン島で2つも自治体があるのが不思議で合併しても問題はないと思うが。

 

 合併しないのはどちらの自治体には昔から政治支配する一族があり、いわば江戸時代の藩が合併しないのと同じ様相であったが、最近政治支配地図に変化が起きて、2022年コルドヴァ町長選では50年近く町長と副町長職を占めた一族が4000票差で負けた。

 

 そのためにこの一族は買収など不正があったと騒いでいるが、選挙不正はお互い様の国なので何れ鎮まり、負けた女性町長は韓国人と結婚しその夫のために本来出来ない海辺で建造物や商売をさせるなど便宜を図った噂があって、そういった点がマイナスになったのであろうが、何れにしても政治体制の新陳代謝は良いことである。

 


【写真-6 乗用車の通行料は片道90ペソ(約200円)】

 

 第3橋のコルドヴァ側はマングローブの生える浅瀬を埋めた道路になっていて、台風襲来時はすぐに波浪のために通行止めになりそうだが、写真-6は先日初めてCCLEXの橋の部分をマクタン側からセブに向かって走っている様子で、高さ145mの2本の柱で橋を吊っている斜張橋構造になる。

 

 橋から海面までは51mあり、これは写真-6の右側に貨物船や客船が頻繁に離発着するセブ港があるためで、通り抜けられるようになっているが、第3橋を走り抜けた印象ではコンクリートの壁が目障りで、乗用車などの車体の低い車は折角の眺望を楽しめない。

 

 日本の本州尾道と四国今治を結ぶ全長60キロの『西瀬戸自動車道』が『しまなみ海道』と名付けられてサイクリングの名所となっているが、同橋は柵を設けて眺望を確保し絶景が楽しめることを思うと、この第3橋は最初から自転車で通れることなどは考えられていなくて、セブの新名所に成れるはずであったので惜しい。

 

 第3橋を渡ったのは物珍しさからで、本来ならセブの反対側の外れに出てしまうこの橋を利用したいと思わないし、利用者も南部方面から空港へ行くには便利になったかも知れないが、コルドヴァ側は一般道に無理に繋げたために慢性的な渋滞を引き起こしていて、空港まで専用道を造る計画があるとはいうもののどうなるか分からない。


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2022/07/11 (月)

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