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フィリピンの結婚適齢期と婚外子問題 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
   
  フィリピンの結婚適齢期と婚外子問題
 

 日本は人口減少、少子高齢化時代に入って政府、マスコミは騒いでいるが、こんなことは何十年も前から分かっていたことで、そういった長期的な視野、展望を持たないのが日本の特徴で、1100兆円を超えた国の借金同様『問題先送り』体質は改まらない。



 特に少子化問題では夫婦の間に産まれる子どもが2人を大きく切るのが著しく、統計的には夫婦間に2.0人を少々上回る子どもが産まれないと数学が弱い人でも人口は増えないことは分かる。

 つまり、夫婦の間に子どもは『一人っ子』が多く、これが極端に表れて大問題になっているのが中国で、中国は共産党の指導の下に『一人っ子政策』を長年推進してきたものの大失敗で、その弊害が近い将来起きるとされている。

 中国の人口抑制策の『一人っ子政策』は爆発する人口増を押さるために1979年に始まり、2014年に『二人っ子』も容認するが時既に遅しで、翌年の2015年には政策としての人口抑制策はなくなった。

 これは強制的な人口抑制策が人口ピラミッドを歪な形にしてしまい、将来に弊害をもたらすと気が付いたための変更だが、二人っ子政策に切り替えても肝心の国民の方が子どもを持つことを望まない時代に入っていて、出生率など日本より低いというから驚く。

 1990年代に中国の都市部で生活をしたが、確かにどの家族も子どもは一人しかいなくて、大人に比べて子どもが少ないなと実感したが、これも地方の農村部や少数民族の住む地域に行くと2人、3人の子どもを持つことは珍しくないと聞かされた。

 そのエピソードで思い出すのは大都会の広州市のレストランで目撃したことで、割合若い夫婦が小さな子ども3人を連れて食事をしていた。日本人の目にはどうということのない家庭的な光景であったが、回りに座る中国人全員の奇異の目、びっくりして注視する様子には驚かされた。

 共産党指導の人口抑制策が強く進められている真っ最中に、どうして3人も子どもが持てるのかという疑問から来るのであろうが、後で中国人の知人にその話をしたら『おそらく罰金を払っているだろう』『政府の有力者と関係があったから目こぼしにあった』と、何となく分かるような意見を聞かされた。

 標題とずいぶん離れた書き出しになってしまったが、少子化というのは婚姻をする人も少なくなるのと密接な関係があって、日本はかなりの晩婚化になって、かつては女性の適齢期が20代半ば過ぎであったと記憶するが、今は30代に入っても適齢年齢になっているらしい。

 

 確か、26歳を過ぎると女性は売れなくなると、その前後の女性はかなり焦った風潮の日本であったが、女性の自立化と共にそういう意識は薄れているようだし、社会も許容している。

 

 ではフィリピン人の結婚適齢期というのは何歳くらいなのかとなるが、日本よりはかなり若いのではと思われるが、これはフィリピン人の平均年齢が日本の半分30代であることから来る。

 フィリピンの人口は11千万人以上で人口爆発の国に数えられ、これは遠からず人口減少の日本を追い抜く数字だが、この人口増が経済成長を食ってしまい貧困国から抜け出せない原因とまでいわれている。

 

 思えば初めてフィリピンに足を運んだ30数年前から比べると、当時のフィリピンの人口は5000万人台と記憶し、毎年2%以上の出生増があると25年で人口は倍になるという教科書にある増え方通りとなり、その勢いは今も全く止まらない。

 最近、フィリピンの統計を扱う役所が2018年度の出生数を発表したが、それによるといわゆる婚外子が出生数の60%に達するとなっていて、これにはさすがに驚かされた。

 

 こういった面ではフランスと似ているが、フランスは婚外子でも社会保障は同等で保護されているが、そういった保障の全くないフィリピンで婚外子が多くなる理由はいくつか考えられるが、やはり社会的な目が婚外子に対する偏見は少ないことが大きい。

 

 フィリピンで目にして最初に驚いたのはいくつもあるが、中でも愛人が産んだ子どもを本妻が引き取って育てるのは珍しくない話で、実際そういう家庭も目にしているが、ごく普通の光景でフィリピン人の寛容性を感じたし、日本人には出来ないなと思った。

 そういえばかつての大統領エストラダなど愛人の数を誇っても選挙民は何とも思わず投票していたし、その本妻の子と愛人の子が政治エリートである上院議員にそろって当選するなど、これは寛容というより麻痺に近いが問題にする人は皆無である。

 

 今のドゥテルテにしても愛人の子どもを大統領就任宣誓式で披露していて、こちらは離婚したドゥテルテが愛人とは結婚しない『パートナー』ということになっているが、どちらにしてもそういうことに対して政治の世界でも寛容というかルーズなことはいえる。

 

 また婚外子が増えるのは、フィリピンでは離婚に関する法律が認められていなくて、離婚しようとしたら裁判で『婚姻無効』を起こさなければならず、この裁判は費用と時間がかかるために、そういった問題は解決しないまま別れ放置してしまう。

 

 ところが、別れた男女が別々のパートナーを見つけて同棲を始めると、当然子どもが産まれ、これがフィリピンの婚外子の大部分で、産まれた子どもの出生を役所に届けて教会で洗礼を受ければ法的な立場は変わらず、その後の学校教育など全く問題は生じない。

 

 先述した『婚姻無効』裁判などは費用がかかるため、金のない層が大部分のフィリピンでは全くお手上げで、起こすにも起こせない状況で、そのためこの裁判制度は愛人を持つ金持ちだけが有利になる法律とさえいわれている。

 そういった偏った法律を是正するために『離婚法』の成立を図っているが、この法律が成立、施行されたら、一番困るのは愛人を囲っているのが一番多いとされる政治屋連中で、本妻から離婚の話を切り出されるのを避けるために法案成立を遅らせていると、笑うに笑えない状況となっている。

 

 また、フィリピン・カトリック教会が離婚法に大反対で、それを政治屋連中は言い訳にしているが、離婚を認めないカトリックの国など世界にはフィリピンとあと一つくらいの国で、いかにフィリピン・カトリックが頑迷、時代遅れかと分かる。

 


  Homepage: http://cebushima-blg.jugem.jp/
Updated: 2019/04/29 (月)

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