 11月18日、選挙妨害等の容疑で逮捕、拘置中の前大統領『グロリア・マカパガル・アロヨ=GMA』に対するアキノ政権の処遇について12月初旬に民間調査機関が調査を行った。
それによると、アキノ政権の前大統領に対する一連の扱いについて『適切』と答えたのは69%に上がった。反対に『無情』は17%、『寛大』と答えたのは13%となった。
適切と答えた地域別ではミンダナオ島=79%、首都圏=78%の両地方で高率を示し、地盤のルソン地方(首都圏を除く)でも適切66%、無情17%、寛大16%となっている。
一方、前々回大統領選でアロヨはヴィサヤ票で差を付けて勝ち、その恩義から史上初めてヴィサヤ地方セブで大統領就任式を行ったためか、ヴィサヤ地方では適切は59%と低く、無情は24%と一番高かった。
社会階層別では際立った違いは見られず、学歴別の同調査では高学歴になるにつれて適切の回答が増える傾向となった。
この他、同調査ではアロヨに対する信頼度も行われ、逮捕、拘置によって以前よりも下落した。これによると『信頼していない』は73%、『信頼している』11%となり、アロヨ陣営は裁判闘争に入る中、国民の間には支持されていないことが分かる。
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