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【就任】 16代目大統領になるドゥテルテ政権が正式に発足 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【就任】 16代目大統領になるドゥテルテ政権が正式に発足

630日、前ダヴァオ市長のドゥテルテは大統領府のあるマラカニアン宮殿にて就任宣誓をし、正式に政権が発足した。

 
 就任式はアキノ前大統領との引き継ぎを終えた後、最高裁判事の立会いの下に行われ、ドゥテルテの跡目を継いで新ダヴァオ市長となった長女、同じくダヴァオ副市長となった長男など子ども4人が列席して、前副大統領ビナイ同様の新たなる一族による政治王朝の兆しを満天下に示した。【写真は左からドゥテルテ新大統領、次女、次男、長女、長男】

 宣誓後の新大統領の演説は約15分と短いものであったが、選挙戦中に売り物にしていた治安対策、特に違法薬物犯罪者に対して殺害を厭わないなど強硬な姿勢を続けることを改めて表明。

 しかしながら、演説では司法手続きを順守し法律には従うと言明しつつも、大統領選後に警察官による違法薬物犯罪者への射殺事件は激増しており、治安対策しか取り柄を打ち出せない政権の目玉案件として、人権無視の強硬姿勢は続くと見られている。

 また、任命した閣僚には煩雑な許認可事項に問題があるとして①各種手続きの簡素化。②法律を都合よく解釈、変更しない。③政府関係の全契約、事業、取引の透明化をする。の3点を即座に実行するよう指示した。

 これはフィリピン政府が抱える汚職の温床は指摘された3点に凝縮されていて、指摘は正しいが前アキノ政権でも成し遂げられなかった課題で、どこまで本気に政府機関に巣食う役人の駆除が出来るか注目されるが、実行は難しく掛け声だけとの観測は既に出ている。

 こういった強硬策で政権を動かすドゥテルテに対して、大統領選でロハス前内務自治長官を担ぎ、次点に終わった前アキノ政権与党の自由党(LP)の中心人物、ドリロン上院議員はマニラ首都圏における地獄的な交通渋滞を解消するために大統領に『非常大権』を付与して良いと態度を表明した。

 この大権は交通行政がいくつもの政府機関に渡って事業が実施され一貫性がないことが渋滞の源と見て、大統領に権限を一本化して効率良く解決しようという発想だが、これは交通における『戒厳令』と同じで、非常大権という名目で他の分野に次々と発令される危険性が生じかねないとの指摘もある。

 ドゥテルテは少数政党のPDPラバンに所属しているが、上院では24人中たった1人のみで、現在8人を擁するLPがドゥテルテ支持に回れば政権運営に追い風が吹き、あわよくば上院議長職をたった1人のPDPラバン議員で占めたい多数派工作を行っている。

 この上院議長職に関しては上院議長経験者のドリロンが、ドゥテルテに非常大権を持たす代わりに議長の座を寄越すようにとの取引ではないかとの話も流れているが、憶測の域を出ていない。

 また下院においては選挙後に政権からの甘い汁を吸うために所属政党からドゥテルテ支持へ鞍替えする議員が続出したが、これはフィリピン政界特有の風見鶏現象で極当たり前で選挙民も何とも思わないのが実情。

 こういった毎度の流れの中でもドゥテルテ派は多数派には至らず難航している状態。


Updated: 2016/07/03 (日) 12:00

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