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マニビラを中心にみた、2010年大統領選挙先取り - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  マニビラを中心にみた、2010年大統領選挙先取り
ー最貧困層として生まれ、フィリピン初の10億ドルを超える財閥会社に成長…貧しさを経験した政治指導者だからこそ貧困層の痛みがわかる。

次期大統領に出馬するマニ・ビラ上院議員は、フィリピン国家のCEOとして、貧困を克服するための資質と、大企業の経営者や重要な政治指導者としてのキャリアという、2つの資質を備えていなければならないという。 

ビラは全力で働き、「貧乏人から金持ちになった(rags to riches)」の典型的なケースである。

彼は61年前、魚屋を営む、トンドの貧しい家庭に生まれた。彼の父親は、イロイロの出身で、母親はパンパンガ出身だ。

ビラは、"私は貧しい少年時代を送った"と回想する。彼も魚屋をしており、母と一緒に、庶民の市場であるディビソリアで商売をするために、毎日朝早く起きて家を出なければならなかった。
しかし、そこには彼が頼れる未来がなかった。最善の選択はよい教育を受けることだった。

彼はフィリピンの最高教育機関であるUP大学で経営学を専攻した。また、そこで人生の伴侶者になるシンシア・アグィルラに出会った。UPでMBA課程を修了したビルラは、会計士としてある投資会社に勤めたが、そこにも未来はなかった。それで、彼は自らビジネスに飛び込み、砂利、砂などの建築材料の納品事業を始めた。また、パラ二ャケの空き地を購入して住宅を建て、新婚夫婦に分譲する事業を開始した。そこで彼は初めて大金を稼ぐことができ、莫大な富を蓄積した。

1997年、彼が所有する不動産開発会社は、その評価額が10億ドルといわれるほどの財閥会社へと急成長した。フィリピン人としては初めて10億ドルを超える会社の所有者になったのである。ビルラが貧しかった時期を克服した話は、聞く人を感動させる。有権者を引き寄せる好材料として作用するであろう。

ビラは、「次の日に食べるものがあるか、ないかすら分からない状況、家族のうち誰かが病気になってもお金がなくて病院に行けないかも知れない状況、次の学期の授業料が用意出来ないかもしれない状況、これらすべてを私は経験している。貧困の経験は少し特別なものであった」と語った。つづいて、「どうして背景が問題となるか。経済は、間違った方向へと進みかねないからである。大統領を誤って選出して、経済が縮小されたとしても、収入がある家庭は、(食べ物が絶えないので)心配はないが、指導者を誤って選出し、経済が活性にならなければ、貧困層は苦しむことになる」と言う。 適格な指導者の選択が、食べ物があるのか?病院に行くお金があるのか?という生存問題を解決してくれると、彼は力説する。

TVコマーシャルに出演したビルラをみて、人々は彼のイケメンぶりでスペイン・インディアン系である 、マスティジョと見ることもある。ビルラは、幼いときの貧しかった体験を基に、生活保護対象者からスタートしたが、それこそ無一文から事業を開始した。その後、最も大きな企業のCEOを体験し、政界に入門してからは下院議長(1998年)と上院議長(2006年)までも歴任したのである。彼はこのような自分のプロファイルを、自信持って説明をする。

さらに、大統領候補のうち、自分ほど大変、かつ華麗なる経験の所有者はいないという点も強調する。ビルラは、住宅事業の一環として、住宅を所有していない者のために、25万世帯を建設し、低価格で分譲している。このような事業は、ロレン・レガダ上院議員にも影響を及ぼした。

一方、ビラと、支持率の先頭グループを成しているノイノイ・アキノ3世上院議員は、高い支持率の内面を窺ってみると、錚々たる経歴の持つ両親と先祖のおかげであるという、評価がある。

彼の祖父であるベニグノ・シニア元上院議員、マルコス政権崩壊の導火線となり、「民主主義の殉教者」と呼ばれる彼の父ニノイ・アキノ元上院議員、そして民主主義を成し遂げた彼の母、コラソン・コジュアンコ・アキノ元大統領などに対する人々の評価が、ノイノイ・アキノ3世の高い支持率に大きな影響を及ぼしているというのが、マニー・ビルラ側の主張でもある。

実際、昨年8月に他界したコラジョン・アキノ元大統領の哀悼の行列に、約100万人の支持者が街に出て、彼女の最後の道に敬意と哀悼の意を表明している。

ノイノイ・アキノ候補者は、毎朝食べ物がなくて心配する、大多数の貧しい子供たちの問題を知らないで育った。彼が心配することは、ただ「(複数のメニュの中から)今日は何を食べるか?」を考える少数特権層の子供たちの心配の程度だったのであろう。ノイノイ候補者は、アテネオ経済学科を卒業した後、母方の親戚のコジュアンコグループのスポンサーである、トニーゴンザレス・モンドゥラゴンが提供する、快適な職場で社会生活を始めた。

ナイキの営業担当を勤めたノイノイは、大金を稼ぐことはできなかった。トニーゴンザレスの場合も、クラックのゴルフ会員権などを販売することで、大金を稼ぐことができたのである。ノイノイには、企業の経営した経験がない。母方の親戚であるコジュアンコグループが所有する、6300ヘクタールの大農地の地主の家だったためである。

彼のランニングメイト、マ・ロハス上院議員も、クバオ・アラネタ複合土地と大農園を所有している富豪の出身である。マの祖父も大統領を歴任しており、彼の父ゲリー・ロハスも上院議員を歴任した。フィリピンは、世界で12番目に人口が多い国(約1億名)である。しかし、国民の約1 / 4がまったくの貧困層である。

フィリピン政府は1兆5千億ペソの予算を運用する、巨大な株式会社である。赤字幅は約3億ペソ、200万名の労働力、多くの国民が公共の福祉から疎外されており、文化享受から離れた層に残されている。 1997年、金融危機が押し寄せられた際、マニ・ビラの事業もほとんど破産寸前だったが、幸い起死回生され、今日の大規模な不動産のグループへと発展した。ビスタランド、CMPハウス、ライフスケイプなどが、彼が保有する不動産開発会社である。

2009年9月30日現在、Vistaレンドゥ社の資産は528億ペソ、純価値は345億ペソ、社内の利益剰余金は73億2千万ペソ、9ヶ月間の収益は85億ペソ、純利益は21億2千万ペソなどである。また、ビラ家族がVistaランド株の65%を所有しており、ビルラの持つ株の価値は110億ペソである。

Vistaランドは、4つのブランドの住宅を販売している。 カメルラ、コミュノタジュ、フィリピンズ、クラウンアジアなどである。Vistaランドは、フィリピン最大の、庶民と中産層のための不動産会社である。
 

Updated: 2010/02/05 (金) 10:29

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