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【真相】 次々と裏が明るみに出る 警察特殊部隊44人戦死事件 - フィリピンニュース, 現地生活 最新情報発信
政治
   
  【真相】 次々と裏が明るみに出る 警察特殊部隊44人戦死事件

 125日、ミンダナオ島マギンダナオ州ママサパノ町で、フィリピン警察特殊部隊(SAF)隊員44人が戦死した事件を巡って事実解明が進んでいる。

 この事件は20166月までに新自治政府創設の計画で和平が進む反政府武闘組織モロ・イスラム解放戦線(MILF=写真は同組織のシンボルマーク)が支配する地域へSAFが不用意に踏み込んだために起きた交戦と見られていた。

 しかし、議会での事件解明の聴聞会などによって、当初報道された事件内容とは違う実態が次々と暴かれている。

 この作戦は汚職などで停職中のプリシマ国家警察長官が公然と指揮をしているが、その背景は自身にかかっている疑惑の汚点挽回、点数稼ぎで作戦を立案、遂行したのではと見られている。

 また、この作戦は事前にアキノ大統領に知らされていたため、アキノ自身の監督責任も問われている。

 しかし、聴聞会で明らかになったが、プリシマはアキノへの事前説明では、故意に曲げた情報を伝えて作戦実施の許可を求め、作戦実施中、後でも大惨事発生の報告が、発生後半日も経ってから成されたため、プリシマ以下実行部隊を率いて解任されたSAF隊長などが真相を隠蔽しているのではと見られている。

 また、今回の作戦を巡ってアメリカ軍の関与が指摘されていて、24日には上院聴聞会でアメリカ軍の無人偵察機の存在及び精密な地図や機材のアメリカからの提供などが問われたが、政府側は解任されたSAF隊長の証言を遮る一幕もあり、政府側も不都合な事実を隠していると見られている。

 ただし、SAF隊長の証言ではアメリカ軍の地図提供や無人機の存在は認めていて、これについては軍事面の比米協力協定があって、その範囲と見られているが、アメリカ軍が実際に作戦を指揮した、あるいは戦闘に加わっていたのではとの疑惑が燻っている。

 比米協定ではアメリカ軍の戦闘への直接関与は認めていなくて、これが事実だった場合、フィリピン憲法に抵触する恐れがありアキノ政権は苦しい立場に立たされる。

 こういったアメリカの具体的な関与は、イスラム系武闘グループのジェマ・イスラミア(JI)構成員2人の捜索のためと見られているが、アメリカはこれらの疑惑について真っ向から否定しているが、外交的な『いつものシラの切り方』と、信じる人は少ない。

 また、今回の直接の交戦相手となったMILF側も事件解明に対しては非協力的で、こういった流れからMILFへの信頼性に疑問符が投げかけられ、議会内にはアキノ政権が目指す『和平』は時間的に無理だという声も挙がり、事実和平に関する議会の作業は止まったままで、再開のめどはついていない。


Updated: 2015/02/25 (水) 21:24

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