 フィリピンの株式市場は現在、史上最高値を付け、低迷する日本市場とはかなり状況が違っている。
その盛況の中、フィリピン証券取引所(Philippine Stock Exchange=PSE)がマニラ首都圏マカティ―市にある取引所の地方事務所をセブ市に開設することを発表した。
実際の投資業務を行う事務所ではなく、証券投資促進PRを主とするが、これは首都圏に集中している投資家以外に、フィリピン第2の経済圏を持つセブ地方の小口投資家を狙ったものと見られている。
また、現在PSEには249企業が上場されているが、セブ市に本社がある企業は5社のみで、セブを中心に活動する大手企業に対しての上場勧誘なども行う。
フィリピンの株式環境はインサイダーで成り立っているのではないかといわれるように、先進国とは信頼性に欠けるところがあり、投機的要素が強いが、それでも国内では60万人余りが株式投資に関わっているという。(写真はPSE内部)
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