 マニラ首都圏北方、パンパンガ州にあるクラーク空港は戦前には日本海軍の航空隊本拠地となって神風特攻隊が生まれ、戦後はアメリカ空軍アジア最大の基地となりヴェトナム戦争の前線基地となった空港で、1991年にフィリピン側に返還された歴史を持つ。
現在この空港には格安航空会社がいくつか就航しているが、アクセスの悪さには問題があった。
首都圏の空の玄関口になっているマニラ国際空港は滑走路を増やしたりしているが、増便、増客への対応が遅れ過密化への道をたどっている。
そのため次世代空港としてクラーク空港を活用するために首都との間に高速鉄道を建設する計画が持ち上がっている。
まだ構想段階で事業見積もりや資金的手当ては明らかにされていないが、官民連携(PPP)方式で事業を行うとされている。
なお、高速鉄道は現在首都圏とパンパンガ州間で開通している高速道路上と既存の国鉄線路上に線路を建設する考えで、モノレールのようなタイプになるかと見られている。
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