フィリピン国内で販売台数1位を誇るトヨタ・モーター・フィリピン(TMP)はルソン地方ラグナ州に自社組み立て工場を持ち、国内各地に販売店を運営するが、販売店で働く整備士(2011年末時点で約700人在籍)の供給源として、同工場内に2年制の整備士養成学校を開校することを明らかにした。
これは今まで自社で養成した整備工が高給に引かれて中東など海外に流出する例が多く、その割合は15%前後。
その対策として整備学校で養成して、自社系列の海外販売店と国内販売店に送り込む、一石二鳥の方法を取っている。
このため、1学年300人としている入学者にTMPより奨学金などを出し、海外系列店出向後に国内に戻るような契約を採用する予定。
今回の学校開設計画の前にTMPは2011年11月から、自社整備士26人を3年契約でサウジアラビアに派遣していて、今後3年間で合計180人を派遣する予定という。
なお、卒業生には国内に4段階ある整備士資格で最高位が与えられる予定で、公的な整備士養成機関の貧弱な教育体制を考えると、業界の底上げになるのではと期待されている。
【写真はTMPの労組】
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