 セブ島西岸で最大の市トレド(人口16万人弱)に82メガワットの石炭火力発電所の起工式が行われた。
建設場所は既に発電がおこなわれている敷地内【写真前方】で建設事業主体は台湾のフォルモサ重工業。
プロジェクト費用は総額100億ペソ(約195億円)、内70億ペソを国内銀行大手のメトロバンクが調達している。
発電開始は2014年12月末を予定している。
トレドに発電所施設があったのは近くにある銅鉱山会社への配電が目的で、現在は余剰電力をセブへ配電する能力となった。
セブ島にはこれで韓国企業が先年完成、稼働中のナガ市の石炭火力発電所を加えると電力供給には余裕が生まれ、海外からの工場建設などにプラスになると見られている。
しかし、最近このナガの発電所が使用する石炭の炭塵で近隣に公害をもたらしてセブでは問題になっている。
原因は石炭を海から陸揚げする時に生じる炭塵が海風に吹き上げられて家屋に舞い落ちる杜撰な管理から来ている。
今回のトレドの新火力発電所も石炭火力のため、同様の公害が起きる恐れがあり、公益を言い逃れにした住民無視の操業を行わないよう慎重な対策が求められている。
|