観光振興を政策に据えているアキノ政権だが、観光省は2013年度、フィリピン訪れる外国人観光客は550万人に目標を掲げている。
同時に観光省は2016年には1000万人の大台を目指しているが、近隣国では既にマレイシアが2500万人、タイ2000万人、インドネシア800万人を達成し、フィリピンのこの目標達成数は少ないとの指摘もある。
このためセブやボラカイといった既存の観光地以外に新たな観光地を掘り起こす作業が進められ、その一つに、世界最大の会計会社のフィリピン関連会社が国内有望な観光地25ヶ所を選定し、インターネットでベスト10を決めるプロジェクトを6月末から始めた。
候補の25ヶ所は北のバタネス諸島から、南はミンダナオ島南部にある湖まで広く網羅しているが、ヴィサヤ地区では次の場所6ヶ所が候補地として入った。
セブ島近くではレイテ島との間に点在するカモテス諸島が候補に入った。
またセブ島の隣ボホール島と陸続きのパングラオ島も候補に入るが、ここは昔からリゾート、ダイヴィング・スポットとして著名で、数年内には島内に日本のODAで新国際空港が建設されるが、騒音と自然破壊は免れない。
またネグロス島では2ヶ所が候補に入り、1つ目はドゥマゲッティー市近くのダイヴィングで知られるアポ島。2つ目はネグロス島東岸、セブ島西岸からも雄姿が望める、島内最高峰の活火山カンラオン山(標高2435m)。
他に魔術の島として有名なシキホール島とミンダナオ島北西岸に浮かぶ活火山の島カミギン島が候補に挙がっている。
このインターネット投票は8月9日まで行われるが結果がどう出るかは、インタナット投票特有の組織票が出る可能性もあり予測はついていない。【写真はパラワン島】

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