静岡市に本社を置くプラスティック模型や関連資材を製造、販売【写真】する大手タミヤ(資本金5000万円)が、セブに持つ製造子会社『Tamiya Philippines, Inc.』の工場を15億ペソ(約33億円)をかけて拡張することを発表した。

同工場は1994年9月にマクタン島の経済特区内で操業を開始し、現在従業員1200人程で、同工場では年間2300万ドル相当のプラモデル模型製品を製造、輸出しているが輸出先の割合は日本が65%を占めている。
その他の輸出先はアメリカ、イギリス、ドイツなどのヨーロッパ諸国で、アジア地域でもタイ、香港など多くの国に輸出をしている。
また、同地には製品のパッケージなど印刷する子会社も持ち、マニラには人気商品であるミニ四駆を扱う直営店『BRICK YARD』を開いて、フィリピンでレース大会を開くなど地元での営業展開も順調である。
1990年代にこの手の製造業者の多くは中国に工場を造ることが一大潮流になっていたが、同社はフィリピンを選び先発の日系企業に人気の高いセブ・マクタン島の経済特区に進出したのが功を奏し、マクタン島に進出した日系企業の中では成功した会社と評価されている。
同社はコロナ禍で人々が家の中に籠るいわゆる『巣ごもり』需要の恩恵を受けて、製品によっては前年比20%以上の伸びを見せ、この状況から同社は工場拡張に踏み切ったと見られていえ
|