マクタン-セブ国際空港の2019年上半期(1月~6月)の利用者は630万人で、その内訳は国内便425万人、国際便205万人となっている。

2018年同期の利用者は576万人であり、同期より利用客は9.38%増加し、順調な伸びを示している。
これに伴いセブのホテル業界団体が傘下にするホテルの平均稼働率は60%と発表された。
ホテルの稼働率は施設の状態、運営方法などにより一律に稼働率で損益は計れないが、業界の指針としては稼働率60%はないと採算が取れないとされている。
また、海外からの訪問客が激増している日本で2018年の稼働率は0.6%増の61.1%と公表されていて、セブの稼働率は遜色ないとの見方がある。
しかし、セブの業界団体が多数を占めるシティー型ホテル及びビジネス・ホテルの日本の稼働率は、シティー・ホテルが79.9%、ビジネス・ホテルが75.3%となっていて、それに比べてセブの同種ホテルの稼働率は劣ることが分かる。
ただし、日本と比べてフィリピンのホテル業はランニング・コストが低いので、60%程度でも充分採算は取れているとの見方もある。
またセブの業界団体は『Airbnb』のような民泊サイトがホテル業界を猛伯している中、平均稼働率60%は健闘していると見ている。
セブを訪れる観光客の国別では近隣アジア諸国が多く、韓国が一番で、中国、日本、台湾と続く。
マクタン-セブ国際空港に乗り入れている国際便は現在週595便に上がり、空港当局は国内便と併せて年間1300万人の利用は可能と見ている。
このため、セブのホテル業界は伸びると見ているが、フィリピンのホテルやゲスト・ハウスなどの宿泊料金はタイなどと比べて料金が高いとの指摘もあり、他の観光立国と伍すには体質改善が必要とされている。
【写真はマンダウエ市の旧埋め立て地に建てられた新しい中級ホテル】
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