来年(2014年)のペソ対ドルの為替レートは銀行大手の三菱東京UFJ銀行によると、アメリカが現在の金融量的緩和政策を縮小しても影響は少ないという予測を立てている。
その理由は①フィリピン中央銀行の適切な介入。
②経常黒字が続いている。
③高い水準の外貨準備高などを挙げ、アセアン域内のインドネシア、マレイシア、タイなどの各国通貨と比べて安定的、下落幅は小さいと予測。
また、この他に1000万人を超える海外移住者とOFW(フィリピン人海外就労者)からの送金が相変わらず堅調、フィリピンのGDPに大きな影響を与える額に年々増加していることも、ペソのレートが強含みを支えていると指摘した。
しかも、今年5月にアメリカ連邦準備理事会のバーナンキ議長が金融量的緩和政策の縮小する意向を示唆した時、海外からの投資家の資金が既にフィリピンから流出したこともあり、これ以上のフィリピンからの海外資金の流出は限定的で影響は少なく、これもペソの強含みを補強すると見通している。
10月25日現在のペソ対ドルレートは、1ドル=43.050ペソとなっているが、同銀行の予測では2014年第一4半期が42~44.5ペソ、第二4半期が41.5~44.5ペソ、第三3半期が41~44.3ペソ、第四4半期が41~44.3と見通している。
|