 捕まったのは熊本県出身の41歳の男。
この男は2002年からフィリピンに来てから9年間違法滞在を続け、分かっているだけでもフィリピン女性60人に日本への就労を持ちかけ金を詐取、また数人に結婚を持ちかけ同居したりして、金を騙し取っている容疑が持たれている。
今回逮捕に至ったのは国家警察犯罪捜査隊(CIDG)のおとり捜査だったが、この男は容疑事実を全面否認している。
特に結婚詐欺と見られる27歳の女性との関係では、今でも結婚したいと思っていると述べて相手側に被害届の取り下げを依頼している始末で、何とか罪を逃れようと必死である。
この男、72歳になる実母が1990年頃から来日したフィリピン人・エンターテイナーを世話した関係からフィリピンに興味を持ったようだが、現金50万円を持ってフィリピンに入国。
首都圏、セブ、ダバオ地区を転々と移動し、日本人経営の店やもぐりの観光ガイドなどをやって食いつないでいたが、結局、詐欺師への道を歩んだ。
フィリピンの何となく生活できる環境からこの手の日本人が多く、以前は日本人相手にだます詐欺事件が多かったが、最近はフィリピン人相手に詐欺を働く日本人が多くなった。
この男捕まった際には報道陣相手にタガログ語で身の潔白を訴え、実母が病気なので日本に看病のために帰りたいと泣き落としをしているが、この嘘の塗り固めとぬけぬけさが詐欺師の資格になるのだろう。(写真はマニラのダウンタウン風景)
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