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フィリピンのボクシングアイコン、マニー・パッキャオ (31)と‘無敗のボクサー' プルロイドメイウェザー(32、米)の世紀的対決がついに現実となった。
世界ボクシング 6階級を席巻して‘現存するボクサーの中、もっとも完璧なるボクサー'(タイムズ紙)として君臨し、‘ジンギスカン'というニックネームが付けられた、通算50勝(38KO) 2分け 3敗に輝くマニー・パッキャオと、 40戦全勝(25KO)の上、5階級を席巻したことがあるアメリカのプライド、プルロイドメイウェザーとの対決の実現は、対決が決定されたことだけで、すでに全世界のボクシングファンたちの胸をときめかせている。
AP通信とアメリカのスポーツ専門サイトESPN などは、6日、マニー・パッキャオとメイウェザーが来年3月 13日、‘世紀の対決'を繰り広げることに合議したと伝えた。APは、“両側は契約の主要事項に同意した”とし、“具体的な契約書は数日内にまとまる”と述べた。
ESPNも、“パクィアオは契約書にサインを済ませており、両選手は収益を50対 50で分ける”といいつつも、“パクィアオは契約内容に微細な追加を求めており、メイウェザー側の確答が必要な状況”であると伝えた。
二人の対決は、ムハマドアリVSジョージフォアマン、シュゴレイレノドVSトーマスホンズなど、歴代最高のボクシングビッグマッチに劣らない、大注目を浴びている。歴代最高の244万名の有料視聴者を動員した、2007年のメイウェザーVSオスカーデルラホヤの記録を越すものと見られる。
開催場所は、アメリカプロフットボール(NFL)のカウボイズスタジアムが有力な候補として上がっている。ニュ-オルリオンスのスーパードーム、ラスベガスの MGMグランドなども候補として挙げられている。
貧しい家庭で生まれ育ったパクィアオは、 6階級を席巻したアジア代表のボクサーである。168㎝であるが、自分の背に最適なパンチ力とスピードで、相手ボクサーを無力化させ、フライ級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級、ライト級、ライトウェルター級タイトルを制覇した。
引き続き、去る 11月 15日には世界ボクシング機構(WBO) ウェルター級のタイトルまで取り、アジア人としてははじめて 6階級を制覇した。 去年12月、‘ゴールデンボーイ' ホヤを崩し、今年の 5月には‘東西洋ボクシング対戦'で、イギリスの看板ボクサーRikiヘトンに2ラウンド KOで勝ち、‘21世紀最高のボクサー'という名声を得た。50勝(38KO) 2分け 3敗で KO 勝率が 75%を越える。
爆発的なスピードを備えたパクィアオは、ライトダブルゼブに、力強いフックと左手ストレートを連打しつつ、攻撃的に相手を攻める。フィリピンで爆発的な人気と富みを一緒に手にしたパクィアオは、来年 5月の下院議員選挙に候補として登録し、前回の選挙に落選して、たった一度だけ彼に敗北の苦しさを味わせた政界にも、再挑戦する予定だ。
彼は、来年の3月に、世紀的対決を興行させ、直ちに選挙へとつなげていくという腹案を持っていると伝えられる。彼に立ち向かうメイウェザーは、アメリカボクシングのプライドである。1996年のアトランタオリンピック銅メダルリストであるメイウェザーは、スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級など、5階級チャンピオンベルトを取った。
彼は、去年 6月に引退を宣言したが、今年リング復帰を宣言し、9月の復帰戦ではマヌエルマルケスを審判全員の一致判定で制した。メイウェザーは、パクィアオと違い、アウトボクサーである。相手の攻撃を早く避けながら、早いパンチを正確に的中させる。そのおかげで、今までたった一度も敗れることがない。40回戦ってすべて勝利を収め、そのうち、KO勝ちは 25回記録している。
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