アメリカの大手月刊旅行誌が、毎年行っている島、世界のホテル、都市、豪華クルーズ船、スパ部門などの調査で、2013年度のベストアイランドにパラワン島とボラカイ島が入り、フィリピンの島の魅力を内外に知らしめた。
パラワン島がトップに立ちボラカイ島は昨年島部門でトップだったが、今年はランクを一つ落としたものの、ホテル部門でアジアではトップになる世界11位に入るリゾートがあった。
ボラカイ島は既に島で受け入れられる観光客を制限しなければならない事態に陥っていて、環境破壊、生活排水などによる汚染など問題視されているが無策状態。
今は過去のイメージで保っている状態でいつ転落するかは時間の問題と識者の評価は辛い。
今回の評価基準は自然の魅力、ビーチ、名所、レストラン、食べ物、ホスピタリティー、価格などで、3位にハワイ・マウイ島、4位ギリシア・サントリーニ島が入り、昨年2位だったインドネシア・バリ島は6位に転落した。
パラワン島は世界自然遺産に指定され、2012年に『新世界の七不思議』に選ばれたプエルトプリンセサ地下河川があり【写真】、同世界自然遺産のトゥバタハ岩礁などがあり、アクセスの悪さを考慮しても潜在的魅力は充分としている。
この他同誌ではセブ島隣のボホール島も評価は高いが、リゾートで売るセブ島がどのような評価を受けているかは不明で、ニュースにならないくらいだから評価は低かったと見て良いようだ。
今回の結果について政府当局は、手放しで歓迎し、アキノ大統領の任期が終了する2016年までに海外からの観光客を現在の実数427万人から1000万人にする目標は達成できると見ている。
しかしながら、1000万人もの外国人が訪れると、今でさえ不足している国内の米生産が追い付かなくどうやって満足に食べさせるかという笑えない問題が持ち上がっている。
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