11月11日、フィリピン国内の新型コロナ感染者数は40万人を超えた。

30万人台を超えたのは10月25日であり、半月余で10万人の感染者を記録し、未だフィリピンは新型コロナの脅威は収まっていない。
なお、11月13日現在の感染者数は404713人、死亡者は7752人となり、30万人を超えた時は5284人であった。
日本と人口が同じのフィリピンは日本の約4倍の感染者を出していて、世界でも厳しい戒厳令並みの防疫措置を3月半ばから取っていても徹底されていないのが実情となっている。
しかし、マイナス成長が確実視される中、経済の再開に政府は舵を切り、コロナ対策としては中国やロシアが開発されたとされる怪しげなワクチンに頼る方向で乗り切ろうとしている。
それに対して中国、ロシア共にフィリピン人を実験に使うのではないかとの指摘も強いが、藁をも掴みたい政府は前のめりになっている。
新型コロナ感染が収まらない中、相次いで台風がルソン島を襲い、住民の避難が続き、判明しているだけでも被害を受けた世帯数は8万1千、住民30万人以上となっている。
特に11月上旬に上陸した台風22号(ユリシーズ)によってマニラ首都圏マリキナ市では川が氾濫し、40000棟以上の家屋が屋根付近まで水没する被害を受け、屋根の上に逃げるなど混乱状態だが、徐々に救助活動は行われ避難所に収容されている。
しかし、避難所での新型コロナ対策にまでは行き届かず、避難所からの爆発感染が危惧されている。
【図は台風ユリシーズの軌跡】
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