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フィリピン有数のリゾート地『ボラカイ島』が、環境汚染で4月から政府から閉鎖されてほくそ笑むのがその他のリゾート地で、セブは特にその受け皿として従来に増して人気が上がっている。

そういった中、セブのリゾート地と知られるマクタン島でホテルが2軒、脱税と内紛による騒動で摘発された。
8月10日、海辺に面する『EGIホテル』が、国税部分を扱うBIR((Bureau of Internal Revenue=内国歳入庁)によって、脱税の疑いで摘発され閉鎖された。
BIRによると同ホテルにはこの10年間で、30%以上の領収書の不備が疑われ、6月下旬から内偵捜査に着手し、疑いが濃厚となったために強制捜索となった。
『EGIホテル』は海辺の好立地に建つが、最初は中層のコンドミニアムを25年以上前に造り、このコンドミニアムはマクタン島で最初の物件であった歴史を持ちその後ホテルを開業した。
ホテル業の脱税行為というのは飲食業と並んで多い業種と見られていて、BIRは今後もマクタン地区のホテル、レストランなどを対象に監査を実施すると述べていて、同地に激震が走っているが、BIRはやるべき仕事をようやくやるようになったと冷めた見方をする人も多い。
同日、今度はEGIホテルにほど近い内陸部にある『マクタン・イスラ・リゾート&カジノ』で、午前3時頃、民間警備会社の警備員44人が押し掛け、同リゾートの警備員14人から武器等を奪って占拠する事件が発生。
通報によって警察官が駆けつけて制圧したが、その際占拠した警備員44人全員を逮捕し、襲撃を指示した韓国人7人も同時に逮捕された。
襲撃の原因は同リゾートを巡る韓国人同士の経営権のトラブルで、マクタン島ラプラプ地裁で経営権を巡る裁判が行われていた。
しかし、裁判の内容に承服しない逮捕された7人の韓国人グループが強硬措置を計ったもので、その単細胞ぶりは韓国人を貶めたと同胞からも非難轟轟となっている。
これら事件はマクタン島のリゾートの印象を悪くさせると業界は指摘しているが、写真でも分かるように海辺の開発は野放図状態となっていて、また、ホテルなどから出るゴミや生活排水が満足に処理されていないとの指摘もあり、ボラカイ島の二の舞になると危惧されている。
夏休み期間中に日本や韓国からセブへやって来る大勢の観光客は金次第で享楽を得ているが、リゾート観光地にはこういった裏もあり、自然を荒すのは人間で、それがまた人間に災難として戻ってくるの認識が求められている。
【写真は野放図に環境破壊が進むマクタン島のリゾート中心】

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