フィリピンの新型コロナ罹患者発生数は1日1000人を切るようになり、日本の1日7~8万人というテンヤワンヤの罹患者数とは大きく違い、峠を越したと見たフィリピン政府は3月1日から各地方に出していた防疫措置を一部地区を除いて一段階緩めた。

また、国際線利用の入国者に対してもワクチン接種の有無などによって入国条件を緩め、『Bureau of Immigration (BI)=入国管理局』【写真はマニラにある本局ビル】によると1月の入国者数は15万740人から、2月は1月より40%増の21万1899人を記録した。
特に壊滅的な打撃を受けている観光業を救済するために政府は必死だが、今回発表された入管当局の数字には入国目的についての分類はなく、21万人余の入国者の中で観光目的であった割合は不明。
一方、21万人余の内訳ではフィリピン人入国者が15万4661人で全体の72%を占めていた。
この数字の大部分は海外就労者(OFW)、移民・定住者の帰国が主で、観光目的でのフィリピン帰国というのは少ない模様。
その他の国別入国者数はアメリカ2万1283人、カナダ4026人、イギリス3250人となっていて、何れもフィリピン人移民、帰化者の多い国となっている。
この数字から今まで入国者数1位の韓国、2位の中国からの入国者数が少ないことが分かり、観光業の復調はまだ遠いようだ。
BIは今後増え続けるであろう入国者の対応に即すように人員の配置などを改善しているが、フィリピンと各国を繋ぐ国際便がまだ復調していないので、BI職員の暇を潰す時間はしばらく続きそうである。
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