コロナ禍で各種国家試験が延期される中、2022年1月に行われた教員資格試験の結果が2022年3月11日に発表された。
同試験は『Licensure Examination for Teachers (LET)』と呼ばれているが、セブの大学で学んだ受験生の内、8人がトップ10に入った。
フィリピンは学歴社会で、この手の国家資格試験に『Topnotcher』と評して成績順にトップ10に入った受験生名、出身大学、得点を公開するのが慣例化している。
例えば最も難しい司法試験でトップ10に入れば将来は約束され、特に1位の成績を得た者は過去に大統領や最高裁判所長官など要職を占めている。
LETは小学校と中学校の二つの資格に分かれていて、小学校部門で92%の成績で4位に入った学生は教員養成大学として定評のあるセブ・ノーマル大学(CNU)【写真は同大学校舎】出身で、中学校部門でも6位と8位に入った。
セブ工科大学(CTU)からは小学部門で7位、同位に司法試験合格で定評のあるサン・カルロス大学からそれぞれ91.40%を得て入った。
またセブ島北部にあるセブ・ルーズヴェルト記念大学から91.20%を得た学生が8位に入り、CIT-Uからも90.80%を得た学生が10位に入った。
中学生部門では上述以外にCIT-Uから92.0%を得た学生が4位に、CNUから91.60%を得た学生が6位に入った。
またフィリピン大学セブ分校の学生が91.40%を得て7位に入り、CNUからは91.20%を得た学生が8位に入った。
LET試験は全国29ヶ所で行われたが、小学部門の受験生総数は1万5696人で、合格者は8737人、合格率55.66%となった。
中学生部門の受験生総数は2万2454人で、合格者は1万2074人、合格率53.77%となり受験者の半数近くが不合格となった。
こういった中、CNUは88.73%の合格率を得て、総合1位の成績を収め、かつてセブ師範大学と呼ばれた時代の矜持を保った。
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