この事件は山梨県韮崎市で整骨院を経営する男性32歳(当時)が2014年10月、翌年の3月には先の被害者の知人男性42歳(当時)が、マニラ首都圏ラスピニャ市内で連続射殺されたこの事件を指す。
既にこの事件は保険金殺人事件として犯行が明らかになり、山梨で起訴、裁判が終わり主犯などは無期懲役などで服役中だが、解明している山梨県警捜査員がフィリピンに来て、フィリピン人の殺害実行犯などから事情を聴取して、新たな日本人男性(59歳)=Xが浮上した。
聴取されたこのフィリピン人は銃器不法所持容疑で首都圏警察南部本部犯罪捜査隊(CIDC)によって逮捕、拘束中だが事件全容の鍵を握ると日本側捜査陣は見ている。
調べによると、殺害は新たに浮上したこの日本人Xが計画、持ちかけられたと明らかにし、犯行時も最初の殺人ではこのフィリピン人実行犯はタクシーに乗車していた被害者に対して1発発砲したが、この日本人がとどめに2回発砲したと証言。
また、殺害依頼時に犯行に使われた45口径拳銃も渡され、被害者の写真なども受け取り、今回証言したフィリピン人男性にはXから犯行後に10万ペソの入った封筒が手渡されている。
この事件では殺人罪で懲役15年を受け服役中の日本人(58歳)が被害者と一緒にタクシーに乗り犯行現場まで来て、暗がりを利用して58歳男性が用足しと称してタクシーを出て、犯行に至っている。
次の殺害事件ではフィリピン人は再びXから殺害を依頼されたが、それを断り、Xを犯行現場まで車で送り、犯行後にこの事件の日本側主犯であるXから3万ペソ、、現在日本で無期懲役囚として服役中の男性(43歳)から2万ペソ、計5万ペソを受け取った事を明らかにした。
また、第2の殺害に関して、現場を離れた少し後に銃声が2~3発聞こえ、Xが直接発砲、殺害したと証言をしている。
このXについてフィリピン側と日本側の捜査陣は居所を掴めていず、国内、あるいは国外へ逃亡しているとしてCIDCが行方を追っている。
【写真は連続邦人殺害事件のあったラスピニャス市で有名な竹製のオルガン】

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